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Lenovo、縦回転できるディスプレイ搭載の「ThinkBook」コンセプトモデル

Lenovo ThinkBook VertiFlex Concept

 Lenovoは、IFA 2025開催に合わせてイベント「Lenovo Innovation World 2025」を開催。「Smarter AI for All」というビジョンのもと、生成AIとハイブリッドインテリジェンスを取り入れ、生産性やクリエイティビティの向上を実現する新製品を発表した。本稿では、これまでにないギミックを備えるコンセプトモデルを紹介する。

Lenovo ThinkBook VertiFlex Concept

 「Lenovo ThinkBook VertiFlex Concept」は、縦に90度回転し、横画面だけでなく縦画面でも利用できる14型ディスプレイを搭載するThinkBookのコンセプトモデル。縦回転対応ディスプレイ搭載ノートPCはこれが世界初とのこと。

 ディスプレイ右上をつまんで上に引き上げることで、ディスプレイが縦に90度回転し、縦画面に変更できる。縦画面に変更すると、ディスプレイ表示も自動的に縦表示に切り替わる。縦画面時には、上下に画面を分割してアプリを並べたマルチタスクや、Webページや書類のドキュメント表示に最適となる。また、Lenovo Smart Connectアプリを利用してスマートフォンと接続することで、縦画面時にスマートフォンのディスプレイを表示することも可能。

 こういったこれまでにないディスプレイのギミックを搭載しながら、本体は厚さが17.9mmと20mmを切る薄さを実現するとともに、重量も1.39kgと軽く、携帯性にも優れている。

ディスプレを縦回転できる世界初のギミックを搭載
縦画面モード
ディスプレイの回転はかなりスムーズで、簡単に縦横の切り替えが可能
ディスプレイの回転ギミックを搭載しながら、ディスプレイ部や本体は非常に薄い
左側面
右側面
ディスプレイを回転している様子

Lenovo Smart Motion Concept

Lenovo Smart Motion Concept

 「Lenovo Smart Motion Concept」は、ノートPC用スタンドのコンセプトモデル。スタンドに回転機能を備えるとともに、ノートPCのカメラ、マイク、スピーカーと統合。カメラで撮影している画像からAI制御で顔認識し、その顔が動いてもスタンドが上下左右に回転して顔を自動追尾する。これは、AI制御による顔の自動トリミングをさらに進化させた機能と考えると分かりやすい。

 また、音声やジェスチャーによるスタンドの回転コントロールや、人間工学に基づいた健康機能なども提供するとのことで、さまざまな応用が可能としている。

 このほか、スタンドにはDisplayPortやLANポートなどのハブ機能も備わっている。

Lenovo Smart Motion ConceptにノートPCを装着して利用する
スタンドはノートPCのカメラ、マイク、スピーカーと統合し、カメラで捉えた顔の動きに合わせてヒンジ部が上下左右に回転する
スタンド側面にはDisplayPortやLANポートなどのハブ機能も備える
顔の動きに合わせてスタンドが動く様子