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Core Ultra 200HXとBlackwell搭載の「ThinkPad P」

ThinkPad P16 Gen3

 Lenovoは、IFA 2025開催に合わせてイベント「Lenovo Innovation World 2025」を開催。「Smarter AI for All」というビジョンのもと、生成AIとハイブリッドインテリジェンスを取り入れ、生産性やクリエイティビティの向上を実現する新製品を発表した。本稿では、モバイルワークステーション「ThinkPad P」シリーズやディスプレイの新モデルなどを紹介する。

ThinkPad P16 Gen3

 「ThinkPad P16 Gen3」は、究極のモバイルワークステーションとして位置付けられているハイエンドモデル。より携帯性に優れる筐体を採用しており、デスクトップワークステーション並の性能を持ち運び好きな場所で作業が行なえる。

 プロセッサに最大24コアのCore Ultra 200HXシリーズを採用し、メモリはDDR5 5600MT/sを最大192GB(ECCの場合最大128GB)搭載可能。ディスクリートGPUは最大24GBのVRAM搭載のNVIDIA RTX PRO 5000 Blackwellを搭載し、ゲームから複雑な3Dレンダリングまで優れたパフォーマンスを発揮する。

 ディスプレイは16型3.2K有機ELディスプレイを搭載可能。内蔵ストレージは最大3台のPCIe 5.0 SSDを搭載でき、容量は最大12TB。Wi-Fi 7対応無線LANや5G対応ワイヤレスWANも搭載可能。

 インターフェイスは、Thunderbolt 5 2基、Thunderbolt 4、USB 3.2 Gen 2 2基、HDMI、2.5GbE、SD Express 8.0対応SDカードスロットなどを用意。OSはWindows 11 Pro、Linuxなど。

 本体サイズは362×252×15.8~29.8mm、重量は2.54kg。欧州では2025年10月に発売予定で、価格は2,899ユーロから。

ThinkPad P1 Gen8

ThinkPad P1 Gen8

 「ThinkPad P1 Gen8」は、16型3.2K有機ELタッチディスプレイを搭載可能なモバイルワークステーション。プロセッサにCore Ultra 200Hシリーズ、ディスクリートGPUにNVIDIA RTX Pro 2000 BlackwellまたはIntel Arc Proを採用することで、従来モデルから性能を強化している。

 メモリはLPDDR5x 7,467MT/sを最大64GB搭載可能。内蔵ストレージはPCIe 5.0 SSDを最大2台搭載可能で、容量は最大8TB。無線LANはWi-Fi 7対応。

 インターフェイスは、Thunderbolt 5 2基、Thunderbolt 4、USB 3.2 Gen 2、HDMI、SD Express 7.0対応SDカードスロットなどを用意。OSはWindows 11 Pro、Linuxなど。

 本体サイズは354.3×241×9.9~20.6mm、重量は1.84kg。欧州では2025年10月に発売予定で、欧州での価格は2,959ユーロから。

ThinkPad P16v Gen 3

ThinkPad P16v Gen 3

 「ThinkPad P16v Gen 3」は、性能と価格のバランスに優れるモバイルワークステーション。アスペクト比16:10、UHD+またはFHD+の有機ELディスプレイを搭載可能で、狭額ベゼルで洗練された新デザインのボディの採用により、洗練されたデザインと優れた耐久性を兼ね備えている。

 プロセッサには最大16コアのCore Ultra 200Hシリーズを採用し、メモリはDDR5 6,400MT/sを最大96GBまたはDDR5 5,600MT/sを最大64GB。ディスクリートGPUはNVIDIA RTX PRO 2000 Blackwellを搭載可能。内蔵ストレージは、PCIe 5.0 SSDを最大2台搭載可能で、容量は最大4TB。Wi-Fi 7対応無線LANや5G対応ワイヤレスWANも搭載可能。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4 2基、USB 3.2 Gen 2 2基、HDMI、Gigabit LAN、SD Express 7.0対応SDカードスロットなどを用意。OSはWindows 11 Pro、Linuxなど。

 本体サイズは361.5×248.6×12.8~26.3mm、重量は2.1kg。欧州では2025年9月に発売予定で、価格は1,939ユーロから。

ThinkPad P14s Gen 6 / ThinkPad P16s Gen 4

ThinkPad P14s Gen 6

 ThinkPad P14s Gen 6およびThinkPad P16s Gen 4は、Lenovoのモバイルワークステーションとして最も薄く軽いモデル。14型ディスプレイ搭載のThinkPad P14s Gen 6は本体サイズが325.5×227.6×11.2~15.1mm、重量が1.6kgから。16型ディスプレイ搭載のThinkPad P16s Gen 4は本体サイズが361.5×248.6×12.6~18.17mm、重量が1.82kgから。

 双方ともプロセッサに最大16コアのCore Ultra 200Hシリーズを採用。ディスクリートGPUはNVIDIA RTX PRO 1000 Blackwellを搭載可能。メモリはDDR5 6,400MT/sを最大96GB搭載可能。内蔵ストレージは最大2TBのPCIe 5.0 SSDを搭載できる。

 無線LANはWi-Fi 7対応。インターフェイスは、Thunderbolt 4 2基、USB 3.2 Gen 2 2基、HDMI、Gigabit LANなどを用意。OSはWindows 11 Pro、Linuxなど。

 欧州では2025年9月に発売予定で、価格はThinkPad P14s Gen 6が1,569ユーロから、ThinkPad P16s Gen 4が1,599ユーロから。

ThinkPad P14s Gen 6
ThinkPad P16s Gen 6

ThinkPad X9 Aura Edition Glacier White

 2025年1月のCES 2025に合わせて発表された「ThinkPad X9 Aura Edition」に、限定カラーのGlacier Whiteモデルが追加される。ThinkPadシリーズでホワイトを採用するのはこれが初となる。これまでにないカラーということで、見た目にも非常に新鮮だ。

 ベースとなるモデルはThinkPad X9 Aura Editionそのもので、スペック面の変更点はない。14型モデルと15型モデルの双方でGlacier Whiteモデルが追加される。

 欧州では2025年10月に発売予定で、価格は14型モデルが1,619ユーロから、15インチモデルが1,759ユーロから。

ThinkPad X9 14 Aura Edition Glacier White
ThinkPad X9 15 Aura Edition Glacier White

ThinkVision P40WD-40

ThinkVision P40WD-40

 「ThinkVision P40WD-40」アスペクト比21:9、表示解像度5,120 2基,160ドット、湾曲率2,500Rの37型曲面ウルトラワイドディスプレイ新モデル。

 デスクトップディスプレイとして初となる、24~120Hzの可変リフレッシュレートに対応しており、Lenovo独自のDisplayPort Power Saving機能により、表示内容に合わせて動的にリフレッシュレートを変更し、最大で34%の省電力性を実現。

 Thunderbolt 4に対応し、Thunderbolt 4ケーブル1本で接続可能。DisplayPort出力も備えており、Thunderbolt 4対応ディスプレイのデイジーチェーン接続にも対応。また、同時にPCへ最大140Wの電力を供給できるとともに、ディスプレイに2.5GbEポートも備え、ドッキングステーションとしても機能する。

 DCI-P3カバー率98%、IPS Black対応と、発色性能や黒の再現性も高められており、プロフェッショナル用途にも対応する。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4入力(40Gbps、140W出力、DisplayPort 1.4 Alt Mode)、Thunderbolt 4出力(15W出力)、HDMI 2.1、DisplayPort 1.4、DisplayPort 1.4出力、2.5GbE、USB 3.2 Gen 1 Type-C 2基、USB 3.2 Gen 1 5基。

 本体サイズは714.3×218×594.5mm、重量は13.5kg。欧州では2025年11月に発売予定で、価格は1,499ユーロ。

24~120Hzの可変リフレッシュレートに対応することで、最大で34%の省電力性を実現

ThinkPad Thunderbolt 5 Smart Dock 7500

ThinkPad Thunderbolt 5 Smart Dock 7500

 「ThinkPad Thunderbolt 5 Smart Dock 7500」は、ThinkPadブランドのThunderbolt 5ハブ。Thunderbolt 5対応により、8K/60Hzディスプレイ3台と4K/60Hzディスプレイ1台、または4K/120Hzのディスプレイ2台と4K/240Hzのディスプレイ2台など、最大4台のディスプレイを接続して同時に利用できる。また、USB PD 3.1準拠で最大180Wの電力供給もサポート。

 インターフェイスは、Thunderbolt 5ダウンストリームビデオポート 2基、DisplayPort 2.1 2基、HDMI 2.1、Thunderbolt 5 2基、USB 3.2 Gen 2 Type-C 2基、USB 3.2 Gen 2 3基、2.5GbE、3.5mmオーディオジャックを用意。

 本体サイズは235×80×30mm、重量は586g。欧州では2025年10月に発売予定で、価格は399ユーロ。

背面
正面