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MSI、500Hz駆動のQD-OLEDモニターをいよいよ日本に投入。TGSでお披露目か

左: MAG 272QP QD-OLED X50、右: MPG 271QR QD-OLED X50

 エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)はSamsung Electronicsと共同で、メディアおよび関係者向けにQD-OLED搭載モニターの内覧会を開催した。エムエスアイコンピュータージャパンのリッキー・チャン(Ricky Chang)社長やSamsung Electronicsのビン・ホー(Bing Ho)ディスプレイエンジニアリングシニアマネージャーらが登壇し、QD-OLED製品を巡る市場やMSIの今後の戦略、QD-OLEDの利点などを紹介した。また、今後展開予定の新製品を含む実機の展示を行なった。

 QD-OLEDはSamsungが開発した次世代OLEDで、青色光を波長変換して3原色を再現する、色表現に秀でた表示方式だ。QD-OLEDの詳細については、以下の記事を参照頂きたい。

 MSIはゲーミングモニター市場において急速に存在感を増しており、2025年の売り上げでは業界3位に躍り出たという。現在はSamsung製のQD-OLEDを搭載したモニターを20製品以上展開しており、2025年から2027年にかけて3年連続で約150%の売上台数成長を目指すとした。

MSIが展開する3つのゲーミングモニターブランド
現在展開中の製品群
2024および2025年のゲーミングモニターシェア
QD-OLED売り上げの急成長を目指すMSI

 実機展示においては、MSI初となる500Hz動作のゲーミングモニター「MAG 272QP QD-OLED X50」および「MPG 271QR QD-OLED X50」が展示された。この機種は8月時点ではまだ日本に投入されていない。いずれも26.5型のWQHD(2,560×1,440ドット)QD-OLEDを搭載し、リフレッシュレート500Hz、中間色応答速度0.03msの高速動作を謳う。

 DisplayHDR True Black 500認証およびClearMR 21000認証を取得するなど、再現度の高い映像表現を誇る。

 MAG 272QはOLED CARE 2.0、MPG 271QRはOLED Care 3.0に対応する。いずれも画面の焼き付きを低減する保護機能で、3.0では人感AIセンサーの搭載により、人が画面を見ていない間に画面を消灯する機能が実装された。

 MSIの担当者によれば、MAG 272QおよびMPG 271QRは9月25日から開催される東京ゲームショウ(TGS)で展示される予定で、それまでには購入可能になる見通しだという。価格は15~20万円程度を見込んでいるそうだが、まだ未確定とのことだ。

MPG 271QR QD-OLED X50
MPG 271QR QD-OLED X50側面