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名GPU開発者のRaja Koduri氏、Sandiskで新フラッシュメモリ開発に参加

 米Sandiskは7月24日(現地時間)、同社が取り組んでいるデータセンター向け高帯域幅メモリ技術HBF(High-Bandwidth Flash)の開発戦略を指導する目的で、技術諮問委員会(Technical Advisory Board)を組織/設置すると発表した。

 HBFの技術諮問委員会では、HBFの商品化に向けた戦略的指針や技術的知見、市場見通しの提供に加えて、オープンスタンダードの形成支援も行なうとしている。あわせて、本委員会にコンピュータエンジニアのRaja Koduri氏と、コンピュータ科学者のDavid Patterson教授が参加したことも報告した。

 Raja Koduri氏は、AMDやインテルにおいてGPUの研究開発に携わった人物。特にRadeonについてはATI時代から開発に関わっており、Palaris、Vega、Naviアーキテクチャの開発を指揮した。近年ではIntel Arcシリーズの開発にも関与している。

 David Patterson氏はRISCの共同開発者として知られているカリフォルニア大学バークレー校の名誉教授。2017年チューリング賞受賞。

 HBFは2025年2月にサンディスクが発表したデータセンター向けNANDメモリ技術。AI推論用途での活用を視野に、回路の高密度化と低消費電力化、熱処理の効率化を施し、既存のHBMを大きく超える4TBの容量と1.6TB/sの高速転送が可能としている。