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最新のRTX PRO Blackwellを持ち運べるノート「Dell Pro Max」が販売開始
2025年7月28日 18:35
デル・テクノロジーズは、NVIDIAのプロフェッショナル向けGPU「RTX PRO Blackwell」シリーズを持ち運べるノートPC「Dell Pro Max」シリーズ6機種を発売した。
Dell Pro Maxは“モバイルワークステーション”と呼ばれる類の高性能CPU/GPUを搭載可能なノートPC。デルはこれまで「Precision」シリーズで展開してきたが、2025年1月のブランド刷新に合わせてDell Pro Maxとなった。
なお、Dell Pro Max以外のラインナップ(DellおよびDell Pro)では、最高スペック順に並べるとほとんどがベースモデル(無印)→Plus→Premiumの順番となっているが、Dell Pro Maxではベースモデル→Premium→Plusという順番になる。これは、Premiumでは性能のみならずデザインやユーザビリティといったバランスも重視した位置づけであるためだ。最高性能のCPU/GPUはPlusでしか選択できないことになる。
Dell Pro Max 14/16
「Dell Pro Max 14」および「Dell Pro Max 16」は、CPUにCore Ultra 200HシリーズまたはRyzen AIシリーズが選べるノートPC。Ryzen AI選択時はCopilot+ PCに準拠する。
Dell Pro Max 14のIntelモデル(型番: MC14250)は一例として、CPUにCore Ultra 5 225H、メモリに16GB DDR5、ストレージに512GB SSD、ディスプレイに1,920×1,200ドット表示対応14型液晶、OSにWindows 11 Proを搭載し、価格は24万4,715円。
Dell Pro Max 14のAMDモデル(型番: MC14255)は一例として、CPUにRyzen AI 9 HX PRO 370、メモリに32GB DDR5、ストレージに1TB SSD、ディスプレイに2,560×1,600ドット表示対応14型液晶、OSにWindows 11 Proを搭載し、価格は33万9,739円。
インターフェイスはほぼ共通で、Thunderbolt 4 2基、USB 3.2 Gen 1 2基、Gigabit Ethernet、HDMI 2.1出力、1080p対応Webカメラ、Wi-Fi 7(IntelモデルはWi-Fi 6E)、Bluetooth 5.4(Intelモデルは5.3)、音声入出力などを装備。
バッテリは4セル/72Wh。本体サイズは313×227.3×14.79~24.65mm、重量は1.79kgから。
Dell Pro Max 16のIntelモデル(型番: MC16250)は一例として、CPUにCore Ultra 9 285H vPro Enterprise、メモリに32GB DDR5、ストレージに1TB SSD、GPUにRTX PRO 2000 Blackwell(8GB)、ディスプレイに1,920×1,200ドット表示対応16型液晶、OSにWindows 11 Proを搭載し、価格は52万7,123円。
Dell Pro Max 16のAMDモデル(型番: MC16255)は一例として、CPUにRyzen AI 9 HX PRO 370、メモリに32GB DDR5、ストレージに1TB SSD、GPUにRTX PRO 1000 Blackwell(8GB)、ディスプレイに2,560×1,600ドット表示対応16型液晶、OSにWindows 11 Proを搭載し、価格は43万7,124円。
インターフェイスはほぼ共通で、Thunderbolt 4 2基、USB 3.2 Gen 1 2基、Gigabit Ethernet、HDMI 2.1出力、1080p対応Webカメラ、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、microSDカードスロット、音声入出力などを装備。
バッテリは4セル/64Wh。本体サイズは358×256×15.08~25.6mm、重量はIntelモデルが2.11kgから、AMDモデルが2.08kgから。
Dell Pro Max 14/16 Premium
「Dell Pro Max 14 Premium」および「Dell Pro Max 16 Premium」は性能のみならずデザインやユーザービリティも重視したノートPC。具体的には、サイズが大きく凹凸が少ないフラットキートップを採用した「ゼロラティス キーボード」、ブルーライトを低減し、低消費電力や高輝度が特徴のタンデム有機ELディスプレイ(16型モデル)の採用などが特徴。
Dell Pro Max 14 Premium(型番: MA14250)は一例として、CPUにCore Ultra 7 265H vPro Enterprise、メモリに32GB LPDDR5X、ストレージに1TB SSD、GPUにRTX PRO 2000 Blackwell(8GB)、ディスプレイに1,920×1,200ドット表示対応14型液晶、OSにWindows 11 Proを搭載し、価格は64万6,474円。
インターフェイスは、Thunderbolt 5 2基、Thunderbolt 4、HDMI 2.1出力、800万画素+IR対応Webカメラ、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、microSDカードスロット、音声入出力などを装備。
バッテリは4セル/72Wh。本体サイズは310.6×212.46×18.91~19.72mm、重量は1.61kgから。
Dell Pro Max 16 Premium(型番: MA16250)は一例として、CPUにCore Ultra 7 265H vPro Enterprise、メモリに32GB LPDDR5X、ストレージに1TB SSD、GPUにRTX PRO 2000 Blackwell(8GB)、ディスプレイに1,920×1,200ドット表示対応16型液晶、OSにWindows 11 Proを搭載し、価格は63万7,820円。
インターフェイスは、Thunderbolt 5 2基、Thunderbolt 4、HDMI 2.1出力、800万画素+IR対応Webカメラ、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、SDカードスロット、音声入出力などを装備。
バッテリは6セル/96Wh。本体サイズは液晶モデルが353.8×240.28×20.85~22mm、有機ELモデルが353.8×240.28×20.24~21.05mm、重量は2.19kgから。
Dell Pro Max 16/18 Plus
「Dell Pro Max 16 Plus」および「Dell Pro Max 18 Plus」はCPUにTDP 55WのCore Ultra 200HXシリーズを搭載するほか、最高でGPUとしてRTX PRO 5000 Blackwell(24GB)も選択可能な超高性能ノートPC。
高い熱処理に対応するため、世界で初めて3リニアファン設計とベイパーチャンバーを採用冷却性を向上。負圧設計により、メモリといった部品も冷却できる。また、従来のDell Pro Max 18 Plusは従来の「Precision 7780」と比較して画面占有率が79%から88%に拡大。アスペクト比も16:9から16:10となった。
Dell Pro Max 16 Plus(型番: MB16250)は一例として、CPUにCore Ultra 7 265HX vPro、メモリに32GB DDR5、ストレージに1TB SSD、GPUにRTX PRO 2000 Blackwell(8GB)、ディスプレイに1,920×1,200ドット表示対応16型液晶、OSにWindows 11 Proを搭載し、価格は50万9,155円。
インターフェイスは、Thunderbotl 5 2基、Thunderbolt 4、USB 3.2 Gen 1 2基、2.5Gigabit Ethernet、HDMI 2.1出力、フルHDまたは800万画素+IR対応Webカメラ、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、SDカードスロット、音声入出力などを装備。
バッテリは6セル/96Wh。本体サイズは360×258.6×17.34~30.9mm、重量は2.55kgから。
Dell Pro Max 18 Plus(型番: MB18250)は一例として、CPUにCore Ultra 9 285HX vPro、メモリに32GB DDR5、ストレージに1TB SSD、GPUにRTX PRO 3000 Blackwell(12GB)、ディスプレイに2,560×1,600ドット表示対応18型液晶、OSにWindows 11 Proを搭載し、価格は66万4,437円。
インターフェイスは、Thunderbotl 5 2基、Thunderbolt 4、USB 3.2 Gen 1 2基、2.5Gigabit Ethernet、HDMI 2.1出力、フルHDまたは800万画素+IR対応Webカメラ、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、SDカードスロット、音声入出力などを装備。
バッテリは6セル/96Wh。本体サイズは402×279.95×17.92~31.7mm、重量は3.25kgから。
デルのサスティナビリティはユーザーもデルもハッピーに
7月28日の製品発表に合わせて都内で開かれた記者会見では、同社マーケティング統括本部クライアント製品ブランドマーケティングコンサルタントの湊真吾氏が挨拶。同社のワークステーションが30四半期連続でシェアNo.1を達成していることを紹介しながら、2025年1月のDell Pro Maxへのブランド名改変により、これまでワークステーションを使ってこなかったようなユーザーにとって、「もう少し性能の高いPC」として捉えられるようになることで、リーチしやすくなり、これによってさらなる拡大を目指したいなどと語った。
続いてサスティナビリティへの取り組みの一環として、ネジ止めでコネクタ部だけ交換できるUSB Type-Cポートの全面採用を挙げた。USB Type-Cは利便性が高いコネクタだが、挿抜の機会が多いだけに故障しやすい。デルの設計では、万が一コネクタが故障したとしてもその部分だけ換装できるので、ユーザーの負担が少なく、デル側にとっても修理しやすい。さらにそして無駄になる部品を生まず、サスティナブルであるとした。
同様のサスティナビリティへの取り組みとして、Dell Pro/Dell Pro MaxシリーズではノートPCの「マルチパック」を用意していることも挙げた。これは5台分のノートPCを1つのパッケージにまとめるオプションで、包装材が削減できるだけでなく、ユーザーの開梱負担が減る、輸送フットプリントが削減できるといったメリットもある。
湊氏はこれらを紹介しながら「デルが取り組むサスティナビリティは単なるサスティナビリティではない。ユーザーにとっても、我々にとってもメリットを生むものだ」と強調した。
一方、今後のロードマップとしては、NVIDIA GB10 Grace Blackwell Super Chipを採用したミニPC「Dell Pro Max with GB10」を今夏に投入であること、そして上位の「NVIDIA GB300 Grace Blackwell Ultra Super Chip」を搭載した「Dell Pro Max with GB300」を秋に投入すること、さらに、QualcommのディスクリートNPUである「AI-100」を年末に投入することを明らかにした。
発表会では、日本マイクロソフトデバイスパートナーセールス事業本部パートナーデベロップメントマネージャーの朝比奈洋輔氏がゲストとして招かれ、Copilot+ PCといったローカルAIからMicrosoft CopilotといったクラウドAI、そしてAI開発を支援するAzure AI FoundryやWindows AI Foundryまで展開していることをアピール。今回のDell Pro Maxシリーズでは、AI開発が可能であることについて触れた。
また、エヌビディアエンタープライズマーケティングシニアマネージャの田中秀明氏も登壇し、今回Dell Pro Maxシリーズで採用されたRTX PRO Blackwellは、従来のAda世代やAmpere世代のGPUと比較して高速で、なおかつ最上位のRTX PRO 5000 BlackwellではVRAMが24GBとなったことでより多くの用途に対応できることをアピールした。


















































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