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ZETAも加わったストリートファイターリーグ2025。全チームインタビュー

 今年もSFLの季節がやってきた。企業がチームオーナーとなり、格闘ゲーマーが4人1組のチームを編成してリーグ戦で日本一を決する「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025(以下、SFL2025)」が今年も8月から開催される。

 参加チームは昨年同様の全12チームだが、昨年まで出場していた「忍ism Gaming」は会社としては存続するもチームとしての活動は終了となり、代わりにその事業を継承した大型eスポーツチーム「ZETA DIVISION Geekly」が新たに参戦する。出場選手も同じく48人だが、今期は出場を控えた選手もいれば、新たに参戦する選手もおり、ほとんどのチーム編成が大幅に変更されている。

 今回、都内で行なわれた宣材撮影の現場に同行し、メディア向け合同インタビューで参加選手たちの生の声を聞く機会が得られた。なお、選手たちへのインタビューは複数のメディア合同で取り行なわれたほか、インタビュー締めの1カットはプロカメラマンの志田彩香氏らカメラマンたちによるディレクションに相乗りさせていただいたカットも含まれる点を添えておく。また、記事内での選手たちの敬称は略している。

今期も顔ぶれが大きく変更

 SFL 2024は、「Division S」からGood 8 Squadが、「Division F」はREJECTが勝ち残り、グランドファイナルでGood 8 Squadが勝利。3月に行なわれた「SFL WORLD CHAMPIONSHIP 2024」においては、他地域代表を制して見事Good 8 Squadが世界一の称号を勝ち取ったのは記憶に新しい。

 近年ますます激動の展開を見せるSFLだが、SFL2025でもさらなる激闘が予想される。注目の出場選手とチームについては、何といってもときどとLeSharを擁するREJECTにウメハラとふ~どの2人が合流するという衝撃の発表があった。ストリートファイターシリーズにおいて数々の伝説を残した男とその右腕が今年はREJECTのメンバーとして戦いに挑む。

 また、忍ism Gamingより事業継承されたZETA DIVISION Geeklyは新規参入ながら、Capcom Cup 11優勝の翔、SFL2024にて初出場ながら驚異の勝率を見せた若手のひかる、SFL2024の時にはSaishunkan Sol 熊本の若きエースだったひぐち、そして忍ism Gamingを支え続けたリーダーのももちの4人がZETA DIVISION Geeklyに合流、最強候補の一角としてリーグ初参戦から優勝を狙う。

賞金総額は1,500万円

 参加人数に変化はないが、初出場の選手の姿も多く見られる。新たにGood 8 Squadに加入したさはらのほか、名古屋NTPOJAにはSeiya(以前のプレイヤーネームはおわえちゃん)が参加。所属チームは変わらずSFL期間のみレンタル移籍される選手としては、Saishunkan Sol 熊本から出場となるAnswer.M.Gameing所属のこばやん、FUKUSHIMA IBUSHIGINにはSETOUCHI SPARKS所属の2BASA、CAG OSAKAからは元ストリーマーで現在はRIDDLE ORDER所属の高木、広島TEAM iXAからRIDDLE ORDER所属のあでりいがいる。

 チーム移籍については、昨年以上に各チームともメンバーの多くが入れ替わっており、変化のないチームはCrazy Raccoonのみとなっている。

 昨年に引き続き今年もDivision S/Fの2つのリーグに6チームずつが分かれてリーグ戦を行なう「2ディビジョン制」が導入される。昨年と同様、リーグ上位3チームがプレイオフ、グランドファイナルへと進出してSFL 2025の頂点を決める事となる。SFL 2025優勝チームは2026年3月に日本の両国国技館にて開催される「SFL WORLD CHAMPIONSHIP 2025」への出場資格を得る。

 各リーグのチーム振り分けは、Division SがGood 8 Squad、Crazy Raccoon、Saishunkan Sol 熊本、CAG OSAKA、名古屋NTPOJA、FAV gamingの6チーム、Division FがREJECT、FUKUSHIMA IBUSHIGIN、広島 TEAM iXA、ZETA DIVISION Geekly、VARREL、DetonatioN FocusMeの6チームとなっている。

 リーグ戦の基本ルールはこれまでと同様で、ホーム/アウェイそれぞれのチームから先鋒/中堅/大将を選出。アウェイのチームが先にオーダーを出し、それに合わせてホーム側のチームは対戦相手を発表する仕組み。先鋒/中堅戦はBO3(通称2先)で勝利チームに10ポイント、大将戦はBO5(通称3先)で勝利チームに20ポイント入る。

 ただし、延長戦のルールは変更されている。大将戦終了時点で、20-20の同点になった場合のみ延長戦が行なわれる点に変更はないが、新ルールでは先鋒/中堅/大将に出なかったリザーブの選手が延長戦に出るというルールとなり、両チームのリザーブ選手同士でBO3(通称2先)での試合が行なわれ、勝利チームには10ポイントが加算される。

 従来のルールではアウェイ側が先にチーム内の4人の誰が延長戦に出るかを選んで発表し、それに対してホーム側が同様に延長戦に出るかを決め、BO1(通称1先)で試合を行ない、勝利したチームには5ポイントが追加される形だった。

 これまでのルールではリザーブの選手が出ずに試合が決まる場面も多く、相手チームとの相性や選手の調子などから判断して4人のうち1人がリザーブで控えるといった運用が多く見られたが、新ルールでは延長戦でリザーブの選手同士が戦う事になるため、アウェイ側は誰をリザーブに置くか、逆にホーム側は延長になった時にリザーブ同士で戦う事も考慮してリザーブを選ぶ必要があるなど、これまでとは異なる戦略が必要になっている点が面白い。しかも試合数やポイントが先鋒/中堅戦と同じになっており、これまでの延長戦以上に勝敗を決める重要な要素となっている。

今年から延長戦ルールが新たに変更となり、延長戦に出られるのはリザーブの選手のみとなった
インターバルの回数もこれまでの2回から1回に変更となっている

 ここからは本題となる各チームごとのインタビューの模様を紹介する。なお、並び順については取材の時系列順としている。

ZETA DIVISION Geekly

 ZETA DIVISION Geeklyのチームメンバーはももち(リーダー)、ひぐち、翔、ひかる。SFLでの使用予定キャラクターについて、ももちはエド、ひぐちはガイル、翔はJP、ひかるはA.K.I.としながらも、全員がサブキャラを用意する可能性についていろいろと模索しているとした。

 特にももちには、モダンに再注目しており使ってみたいが、妻(チョコブランカ)が「あなたのモダンはつまらないからやめておけ」と釘を刺されているというエピソードを語って取材陣を笑わせた。

 ZETA DIVISION Geeklyという新チームについてももちは、自身のチーム「忍ism Gaming」から事業継承したチームという点も踏まえて特別な思いがあるとした上で、「ZETA DIVISION」という強いeスポーツチームという価値がファンからも求められていると感じる場面が多いので、優勝以外は考えられないという強い気持ちでやりたいと語った。

 新たな延長戦のルール変更についてももちは「追い風」とコメント。今回のチームは4人が4人とも大将を張れるメンバーが揃った総合力の高いチームなので、逆に誰がリザーブにいっても相手が震えるだろうとした。

 今年のリーグにおいて、気になるチームや選手については、メンバー全員がREJECTの名を挙げており、ライバルチームとして全員が意識している点を強調した。加えてももちは、元メンバーのジョニィのFUKUSHIMA IBUSHIGINでの動向が親心として気になっているようだ。ほかにもGood 8 Squadのさはらや名古屋NTPOJAのSeiyaなど新しく加わる若手選手たちにも注目しているとした。

 ひかるは自身が所属していた広島 TEAM iXAとの対戦を挙げ、勝ちたいとした上で加えて、同チームから初出場するあでりい選手の名を挙げ、昨年は自分が最年少だったが、今年の最年少出場の選手だと思うので、そういう意味でも負けたくないと意気込みを語った。ほかにもGood 8 Squadのさはらもライバル目線で注目しているとした。

 ひぐちは今回初出場の若手選手たちに注目しているとした。翔は自身が昨年まで所属していたFUKUSHIMA IBUSHIGINのほか、VARREL、DFMなどのチーム名を挙げており、対戦を楽しみにしているとした。

 チームとしての見所についてももちは、メンバー4人とも強いという点を再度挙げた上でさらに、ヤマグチやチョコブランカなどのサポートメンバーを含めた6人で集まって総合力で戦うチームという点をみてほしいと語った。

ZETA DIVISION Geeklyのメンバーはひぐち、ももち、翔、ひかる
インタビュー中のメンバーたちの様子

VARREL

 VARRELのチームメンバーは、マゴ(リーダー)、水派、YHC-餅、ts。SFLでの使用予定キャラクターについて、マゴがジュリ、水派はキャミィと舞、YHC-餅はダルシム、tsは豪鬼とした。なお、マゴについては他のキャラクターについてもいろいろと模索中で、そういったサプライズも期待してほしいとした。

 新たにVARRELに加わったメンバーたちの印象についてマゴは、YHC-餅とは15年ぐらいの付き合いで、これまでは体が弱い人という印象だったが、今回久しぶりに会ってみてとても健康的になっていたと、うれしそうに語った。tsについては、あまり交流はなかったが、スト6でのプレイを見て、強くなりそうなプレイングなので、一緒のチームになれてうれしいとした。

 VARRELというチームに新たに加わった感想としてYHC-餅は、マゴ、水派、tsと自身の4人のキャラクターやプレイスタイルなどからチーム全体のバランスがかなりいいチームになったと分析し、メンバー内で相互補完すればいい結果が残せそうだとチームへの期待を語った。

 tsはVARRELと言えばマゴや水派というイメージが強いチームだが、そのメンバーに自分も加われて光栄だと語り、チームのバランスはいいので1勝でも多く勝って活躍したいと意気込みを見せた。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれたマゴは、その方が面白いかどうかはやってみないと分からないが、これまでのルールだと4人チームなのに1人が1度も出ないというような事も全然あり得たルールだったので、それってチーム戦としてどうなの?という見方は以前からあったという。見え方としてはよくなっており、延長に誰を出すかもチームとして考える部分となるので、そこにチームの色も出て、楽しそうでちょっとワクワクすると思いを語った。

 今年のリーグにおいて、気になるチームや選手について聞かれると、マゴはREJECTとZETA DIVISION Geeklyの2チームの名を挙げ、これら2チームにどう対抗していくかがカギになるとした。加えてFUKUSHIMA IBUSHIGINの名を挙げ、特にヤナイが新たにリーダーになったことで強さの質が変化しており、注目しているとした。ほかにもひかるの動向にも注目しており、その強さやゲームにかける熱意を評価しているようだ。

 水派はREJECTとZETA DIVISION Geeklyに加えて、DetonatioN FocusMeの名前も挙げており、色の濃いディビジョンになったので本番で戦うのが楽しみだとした。ほかにも翔の強さについては注目しており、今年の動向をチェックしたいとした。

 YHC-餅はFUKUSHIMA IBUSHIGINの鶏めしの名を挙げ、同じダルシム使いがリーグにいる事になったので、対決の際には注目してほしいと語る。ほかにもさはらとあでりいの2人の若手選手の名を挙げ、若い選手たちの熱意や動向に注目しているとした。

 tsはどのチームも強く、一筋縄ではいかないのでSFL全集中で取り組みたいとその意気込みを語った。また、CAG OSAKAの高木についても注目しており、元ストリーマーの肩書の選手がSFLにおいてどのような仕上がりを見せるのか特に注目したいとした。

 チームの見所について聞かれたマゴは、「そんなのうちにあるのか?」と笑いつつ、現段階ではまだtsやYHC-餅の動きが分からないのでどのような色になるかが分からないとした上で、このメンバーで新しいVARRELとしての色や強みなどを作っていけたらと語った。また、これまでYHC-餅がいるチームの成績がよかったイメージがあるとし、そのイメージに乗っかって勝っていきたいとした。

VARRELのメンバーは、水派、ts、マゴ、YHC-餅
インタビュー中の様子。マゴは手ぶりも交えながら持論を熱く語る

Saishunkan Sol 熊本

 Saishunkan Sol 熊本のチームメンバーは、ネモ(リーダー)、まちゃぼー、cosa、こばやん。SFLでの使用予定キャラクターについては、ネモがベガとブランカ、まちゃぼーはリュウ、cosaがリュウとケン、こばやんがザンギエフとした。

 ネモには新たにチームに加入したまちゃぼーについて昔から一緒にゲームをやっているが、本当にゲームのうまいプレイヤーで、自分にない攻略の視点を聞けると思うので、チーム全体として攻略度が上がる事に期待しているとした。cosaについては、以前一緒にチームを組んだ時からすごく真面目な人というのが分かっていたので、その真面目さでいい意味でプレッシャーをかけてもらえるとコメント。こばやんについては、気楽にやってほしいとしつつ、「ザンギエフの強さをちゃんと証明してほしい」と真顔でコメントして、取材陣の笑いを誘った。

 Saishunkan Sol 熊本というチームについての印象を聞かれると、まちゃぼーは、ちゃんとしたチームと一言。もちろんこれまで加入した事のあるチームもちゃんとしていたが、すべてにおいてしっかりしたチームという印象を語った。cosaは、加入する前からずっと思っていたが、改めてすごく愛されているチームだと感じたとその印象について語った。こばやんは昔からSFLで活躍する強豪チームで、Saishunkan Sol熊本で活躍した若手プレーヤーがその後も活躍していくルートに乗っているので自分も続きたいとした。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれたネモは、あっさりと、延長戦に持っていかなければ関係ないので、まずはこばやんに20点取ってもらえれば問題なしと強気の姿勢を見せた。

 今年のリーグにおいて、気になるチームや選手について聞かれると、メンバー全員が今回は比較的相性のいいディビジョンになったと口を揃える。特にこばやんについては自身の使うザンギエフの苦手なキャラクターであるダルシムがいない点を強調し、いっぱい点を稼ぎますと力強く語った。

 その中でも気になるチームについて改めて尋ねると、ネモはFAV gamingの名を挙げ、新たにチームに加わった藤村、もけ、2年目のりゅうきちの3人が以前から仲が良く、一緒に強くなっていった3人が同じチームになったことでさらにチームワークがよくなり、勝つようになりそうだと警戒心を見せた。気になる選手としては名古屋NTPOJAのSeiyaを挙げ、2作前の「ウルトラストリートファイターIV」の頃にゲームセンターでよく対戦していたことから注目しているとした。

 まちゃぼーはGood 8 Squadを挙げ、さはらの加入で総合力がさらに強くなった事を警戒しているようだ。加えてREJECTのLeSharが世界で1番(ストリートファイター6が)強い選手と思っているので、その動向にも注目しているとした。

 cosaはCrazy Raccoonの名を挙げ、チーム全体的にパワーのあるすごいチームなので、どう攻略しようかと注目しているとした。こばやんも同様にCrazy Raccoonの名を挙げて、人読みのしづらいメンバーがそろっており、きつい試合になりそうだとした。ほかにも昨年まで同じチームだった、ZETA DIVISION Geeklyの翔と違うディビジョンになった点が印象深いとした。

 こばやんは同じザンギエフ使いとして、DetonatioN FocusMeの板橋ザンギエフの名を挙げ、その立ち回りはチェックしていきたいとした。

 チームの強みや見どころについて聞かれたネモは、今回新しく3人が加入した状態なので、正直これから一緒に作っていかなければいけないとした。ただ、ここまで一緒に練習した感じではかなりみんな馴染んでいる気はしており、リーグが始まった後も、ストレスなくやれるようにバランスを取っていきたいとコメント。加えてこうした変化も含めて今後のSaishunkan Sol 熊本を楽しみにしていてほしいとした。

Saishunkan Sol 熊本のメンバーは、cosa、まちゃぼー、こばやん、ネモ
インタビュー中の様子

FAV gaming

 FAV gamingのチームメンバー、sako(リーダー)、藤村、もけ、りゅうきち。SFLでの使用予定キャラクターについて、sakoがA.K.I.とエレナ、藤村は春麗、舞、豪鬼、JP、もけは春麗と舞、りゅうきちはケンと舞と豪鬼と春麗、JPと、メンバー全員が2キャラ以上の名前を挙げている。藤村はまだ絞り切れていないと語ったが、メンバーたちの今後の動向や本番でのキャラピックにも注目だ。

 sakoに新たにFAV gamingに加わったメンバーたちについて聞くと、藤村については、これまでも交流があり、攻略の考え方などが似ているので、同じチームで楽しくやっていきたいとした。もけについても同様だが、同じチームになるのは初めてながら、出身地も近かったり、近所に住んでいるなど、親近感があるので、それを生かしてやっていきたいとした。

 FAV gamingに加入した印象を聞かれた藤村は、入ったばかりなのにファミリーみたいな雰囲気が合うので居心地がすごくよく、リラックスしてやれているとチームの雰囲気を語った。もけはゲームがうまくなれる場所とコメント。sakoや藤村など攻略の長けたプレーヤーたちにいろいろと教えてもらい、自分を伸ばしていけるのに加えて、大会で好成績を残しているりゅうきちからもメンタル面などで意識を共有してもらい、一緒にやっていくことで、楽しみつつ自分を引き上げてくれそうな場所だと語った。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれたsakoは、プレーヤーとして見るとしんどい部分もあるかなと思うが、うちのチームにとっては追い風とコメント。延長戦には持ち込ませない総合力のあるチームだからという点に加えて、延長になった場合も、チーム全体のバランスがいいので誰が出てきても相手は結構やりにくいんじゃないかとその理由について説明した。

 今年のリーグにおいて、気になるチームや選手について聞かれると、sakoはGood 8 SquadとCrazy Raccoonの名を挙げ、どちらも強いチームだが、Saishunkan Sol 熊本が新たにメンバーが刷新され、ザンギエフを使うこばやんが加わったことで、その対策がチームとしては頭が痛いとした。藤村は昨年まで所属していた忍ism Gamingのメンバーたちがいない点を挙げ、当たりたくなかったのでありがたいと安堵の表情を見せた。加えて2人とも、その強さからZETA DIVISION Geeklyの翔の名を挙げて、今年の成績にも注目しているとした。

 もけは上位抜けが狙えるチームに仕上がっていると自信を見つつも、REJECTのふ~どの名を挙げ、同時進行でいろいろなキャラクターを使ってくるので、見るのが楽しみとコメントした。

 りゅうきちは前年度世界王者のGood 8 Squadの名を挙げ、チームメンバーと交流があり、よく練習などに参加しており、自分だけがGood 8 Squadメンバーの手の内を知っているので絶対勝つと自信を見せた。また、さはらやこばやんなど今年初参戦の選手たちの名を出し、1年目は自分もなかなか勝てず結果が奮わなかったので、若いうちに結果は出してほしいが、自分と当たった時には勝っていきたいと初参戦時の苦労を振り返った。

 チームの強みやリーグでの見どころについて聞かれたsakoは、職人気質のプレーヤーが集まっているので、結構対策されにくいんじゃないかなと、個性的なプレーヤーが集まった点を強調。後はチームメンバーたちの仲の良さに触れ、ファンの人たちが見ていて安心できるようなプレーができるだろうとした。

FAV gamingのメンバーは、sako、藤村、もけ、りゅうきち
インタビュー中の様子

Good 8 Squad

 Good 8 Squadのチームメンバーは、ガチくん(リーダー)、ぷげら、カワノ、さはら。SFLでの使用予定キャラクターについては、ガチくんがラシード、ぷげらがベガ、カワノは豪鬼とイングリッド、さはらはエドとした。なお、YEAR3追加予定キャラクターのイングリッドの追加時期は来年のため、SFLでは使えないと思われる。

 新たにGood 8 Squadに加入したさはらについて、メンバーたちからは、ゲームを真剣にプレイする若手として、評価もかなり高い。一方でGood 8 Squadというチームの印象をさはらに聞くと、いつ休んでいるのか、というくらい練習しており、練習量がすごいですとし、チームメンバーたちの練習量の多さに驚きを見せつつ、楽しそうな表情を見せていた。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれたガチくんは昨年のグランドファイナルでのオーダーについて触れ、YHC-餅と鶏めしというダルシムを使うプレーヤー2人が1度も試合することなく勝負が決してしまい、試合に勝つためのオーダーとしてはどうしようもない部分もあったが、ファンから見たら2人の活躍を見たかったという声も多かった。新たなルールでは勝てそうな選手をあえてリザーブに置いて、延長戦で確実に勝てるようにするなどこれまでよりも戦略的な考え方が重要になってくるなど、戦略性が広がったと感じるとした。

 今年のリーグにおいて、気になるチームや選手について聞かれると、ぷげらはCrazy Raccoonの名を挙げ、前回当たらなかったので、個人的には結構楽しみだという。また、FAV gamingについて、藤村やりゅうきちなど、これまで一緒に練習していたメンツが入ってるのですごい楽しみにしているとした。

 加えて新たに加入したさはらの名を挙げ、今後の成長に期待して注目しているほか、同様に名古屋NTPOJAのSeiyaについても以前から強いのを知っていたのでSFLでどのような活躍を見せるか注目しているようだ。また、Division Fについては広島 TEAM iXAのあきらの名を挙げたので、理由を聞くと何となく名前を呼びたくなるプレーヤーという不思議な回答が返ってきた。

 ガチくんはSaishunkan Sol 熊本のこばやんの名を出し、ネモが(ガチくんの使用の)ラシード対策用にザンギエフを取ると言っていて、同じディビジョンじゃなかったら意味ないのかなと思っていたが、同じディビジョンになってしまったのでがんばりますと笑顔で語った。そのほか、FUKUSHIMA IBUSHIGINのヤナイを挙げ、リーダーになってからプレイがどんどん強くなっていて、立場が人を変える、というのを実現している最中なので、リーグ中で開花するとさらに強くなるのではないかとコメントした。

 カワノは特にどのチームという名前は挙げず、誰が来てもやるぞとテンション低めに語ったのが逆に面白かった。また、気になる選手としては、鶏めしとYHC-餅の2名のダルシム使いの名を出した。ダルシムがアップデートで強化された事で、これまでも強かった2人だが、今年はさらに2人とも跳ねそうだとした。

 さはらはCrazy Raccoonの名を挙げ、自身がボンちゃんのファンである事を挙げ、SFLの大舞台で戦えるのがうれしいと語った。ほかにも広島 TEAM iXAのあでりいの名を挙げ、さはらとあでりいが以前、REJECT所属のストリーマーであるハイタニがREJECTと共同出資で行なった若手プレイヤーの支援企画「ハイタニ登竜門」にて支援され、「CAPCOM Pro Tour 2024 SUPER PREMIER SINGAPORE」に出場した経緯について触れ、一緒にがんばってきた仲間なので注目していますとした。

 チームの強みやリーグでの見どころについてガチくんは、リーグの優勝経験が2回、さらにワールドも2回優勝したので、そのあたりの経験値は他のチームと比べて大きいとした。さらに今年は若手の選手が大勢出てくる中で、さはらもこれまでの大会で結果を出せており、その選手を抱えているのも大きな強みと、改めてチームの総合力の高さを強調して見せた。

Good 8 Squadのメンバーは、ぷげら、ガチくん、カワノ、さはら
インタビュー中の様子

REJECT

 REJECTのチームメンバーは、ときど(リーダー)、ふ~ど、LeShar、ウメハラ。SFLでの使用予定キャラクターについては、ときどがケンとJP、ふ~どがエド、Dee Jay、ダルシム、LeSharが舞とテリーとエド、ウメハラは豪鬼に加えてガイルもサブキャラとして検討しているとした。

 新たにREJECTに加入したウメハラとふ~どについて聞かれたときどは、2人とも長年プロになる前から長い間一緒にゲームをプレイしてきてるので、頼もしいメンバーですとコメント。また昨年準優勝だった点についても触れ、昨年も素晴らしいメンバーで実力的には1番かなと思えるぐらいのチームだったが、それでも1歩届かずというところだったので、今年はこのメンバーで昨年の雪辱を果たしたいと語った。

 新たにREJECTに加入した印象として、ふ~どは加入前からもREJECTの練習部屋で一緒に練習していた点について触れ、サポートが手厚いのが印象的で、入った後も海外遠征や普段の練習でも気にかけてくれてるのがありがたい。練習環境的には全チームの中でも1番なのではないかと思っているとした。

 ウメハラはREJECTについて、メンバーの仲が良く、集まって何かすることも多く、練習も集まってやるため、みんなで力を合わせてやってる感じがすごくあるチームだと語った。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれたときどは、僕はうれしいと即答。4人とも強いチームだと自負しているので、そういう意味では勝利を目指す上でもすごくいいし、「見世物」としてよりエキサイティング。全員に出番がある方が面白いと思うので、より良いルールになったのではないかなと思う、と肯定的なコメントを返した。

 今年のリーグで気になるチームや選手について聞くと、メンバーの3人がZETA DIVISION Geeklyの名を挙げた。やはりライバルチームとして意識はしており、外せないとしている。一方でLeSharは古くからライバル視しているGO1が加入したDetonatioN FocusMeの名前を挙げたほか、Good 8 Squadのカワノの名を挙げ、どんな状況でも勝てる印象で、1番リスペクトしている選手として気になっているとした。

 またときどはVARRELの名を挙げ、「マゴさん以外は強い」とサービストークを挟んで、取材陣の笑いを誘った。ほかにも練習部屋でのボンちゃんのやる気アピールについて触れ、ボンちゃんの動向も気になるとした。

 ふ~どはメンバーの変化がないCrazy Raccoonの名を挙げ、1年一緒に活動したチームには利があると語った。

 ウメハラは若手の動向が気になるとして、Good 8 SquadのさはらやCAG OSAKAの高木、さらに名古屋NTPOJAのもっちーの名を挙げ、昨年苦しい1年を過ごしたから今年やってくれることを期待しているとコメントした。同じディビジョンでは個人的にFUKUSHIMA IBUSHIGINのチームが、やりづらそうなキャラが集まっており、結構イヤだとコメントした。

 昨年の段階でREJECTを去ると語っていたLeShaは、「自分が必要だったらまた声をかけてほしい」とオフラインでときどに伝え、その後、改めてときどから誘われたという。また、昨年の準優勝は悔しかったようで、ときどともう1度チームを組んで優勝したいという思いから2度目のREJECTでの参戦となったようだ。

 チームの強みやリーグでの見どころについて聞かれると、ときどは今年のチームメンバーはみな東京住まいなので、かなりの頻度で以前から集まって練習できているだけでなく、他のリーガーや、リーガーを目指したい、特に若いプレイヤーたちまでもが高い熱量で練習しに来ているので、こうした日々の取り組みの成果を見てもらいたいと語った。

REJECTのメンバーは、ふ~ど、ときど、LeShar、ウメハラ
インタビュー中の様子

FUKUSHIMA IBUSHIGIN

 FUKUSHIMA IBUSHIGINのチームメンバーヤナイ(リーダー)、鶏めし、ジョニィ、2BASA。SFLでの使用予定のキャラクターについて聞かれると、ヤナイはベガ、鶏めしはダルシムとザンギエフ、ジョニィはマノンとマリーザ、イングリッド、2BASAはジュリと舞、ワンポイントでキャミィもあるかもとした。

 ヤナイに新たにFUKUSHIMA IBUSHIGINに加入したメンバーたちについて聞くと、鶏めしは福島の大会で優勝を競い合った頃からの付き合いで、以来仲良くしているとした。ジョニィについては、同じキャラクターを使う事が多いことから、考え方が合っていそうとし、2BASAについてはFUKUSHIMA IBUSHIGINが行なった対戦会の会場で出会うなど、福島での縁が今のメンバーを構成していると語った。

 鶏めしやジョニィ、2BASAたちにFUKUSHIMA IBUSHIGINのチームの印象について聞くと、3人とも改めて地元福島の人たちから愛されているチームという印象を受けたという。2BASAは、レンタルながらチームの手厚いサポートの数々を受けて、さらにチームの印象がよくなったとしている。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれたヤナイは4人目が出ることに大賛成とした。これまでのルールでは延長戦があった場合も、3人の中から出て1人はずっと控えみたいな状況がかなり多発していたと思うので、チーム力を問うという意味では4人全員が出て戦った方がいいと前向きなコメントをした。

 今年のリーグで気になるチームや選手について聞くと、ヤナイは元リーダーの翔が所属するZETA DIVISION Geeklyを挙げ、選手として実績では負けているが、本リーグでは勝ちたいと意欲を見せた。ほかにはSaishunkan Sol 熊本が同じチームで戦った事もある馴染みなどから注目しているとした。

 鶏めしは今回VARRELのYHC-餅が同じディビジョンにいるので勝率を少しでも高くしたい、とダルシム使いのライバルへの熱い思いを語った。ジョニィは負けたくない相手として同い年である広島 TEAM iXAのひびきやDetonatioN FocusMeのナウマン、FAV gamingのりゅうきちの名を挙げ、彼らには負けたくないと意気込みを語った。

 2BASAもREJECTとZETA DIVISION Geeklyの名を挙げつつも、逆にこの2チームに勝てたらすごいので、チャレンジしたいと前向きな姿勢を見せた。加えて広島 TEAM iXAのあでりいと、ZETA DIVISION Geeklyのひかるの2人には負けたくないとライバル心を燃やしているとした。ほかにも初出場の若手選手たち全員の動向が気になるとしつつ、Good 8 SquadのさはらとはEVO JAPANの予選で負けてから仲良くしているので、選手としては注目しているようだ。

 このほか、鶏めしやジョニィ、2BASAの3人はいずれもCAG OSAKAの高木の名を挙げ、元ストリーマーの人がリーグ出場するのは初めてで、どんな試合を見せるのか気になるとした。

 チームの強みやリーグでの見どころについて、ヤナイはチームメンバーたちの使用キャラで見たときに、爆発力があるキャラに加え、ダルシムのような職人キャラがいるなど、使用キャラクターのユニークさによるチームの強さをアピールした。

 加えてチームメンバーたちが福島3人、宮城1人の東北チームになっているので、地域に密着したチームとしてのがんばりをファンの人たちに見てもらいたいと語った。ヤナイは、配信でも東北に住んでいるから応援しているとコメントされることも多く、地域に根付いたチームの統一感の重要性についても強調していた。

FUKUSHIMA IBUSHIGINのメンバーは鶏めし、2BASA、ヤナイ、ジョニィ
インタビュー中の様子

DetonatioN FocusMe(DFM)

 DetonatioN FocusMeのチームメンバーは、板橋ザンギエフ(リーダー)、GO1、ナウマン、竹内ジョン。SFLでの使用予定キャラクターについては、板橋ザンギエフはマリーザとザンギエフ、GO1は春麗とキャミィ、ナウマンは舞とケン、竹内ジョンはラシードとジェイミーとした。

 新たにDFMに加わったGO1について聞かれると、板橋ザンギエフは、これまでも関西のトッププレーヤーが加わることで、チームの雰囲気がさらによくなりそうだが、まだチーム全体のニュアンスが見えていない部分もあるので、どう変化していくのか楽しみだとした。ナウマンや竹内ジョンも、GO1について頼れる存在だと語った。

 逆にDetonatioN FocusMeというチームの印象について尋ねられたGO1は、「メンバーが優しく温厚なので、すぐ馴染めた。板橋ザンギエフはすごい読みをしっかり通すし、ナウマンやジョンは理論を大切にしつつ、独自の攻略をやっている印象で、かなり強いチームだと感じた」と語った。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれた板橋ザンギエフは、まず20点取る事がすごく大事だと思っていると語った。また、4人全員が出る事になるため、チームとしての結束力も重要だし、ホームアウェイの価値も変化するので、今年はこのルールに思考を合わせられるかが勝敗を分けるポイントになりそうだとコメントした。

 今年のリーグで気になるチームや選手について聞くと板橋ザンギエフとGO1、ナウマンともZETA DIVISION GeeklyとREJECTの2強を挙げつつも、チームの力を見せれば、キッチリと対策をすれば勝てる見込みもあるとしており、対決の日が楽しみとなるコメントを残した。

 そのほか、板橋ザンギエフはCAG OSAKAの高木に1番注目しているとした。GO1はCAG OSAKAの新たなチームリーダー、フェンりっちの名を出し、今年からリーダーになり、ちゃんとやれるのか心配という親心で応援しているとした。ナウマンは高木のほかに、Good 8 Squadのさはらの名を出し、チームとしての総合力がさらに高くなるのではと注目しているとした。

 竹内ジョンは同じラシード使いのGood 8 Squadのガチくんが別ディビジョンとなっている事から、情報交換がやりやすいとコメントしたほか、もう1人同じくジェイミーを使うCrazy Raccoonのかずのこの名を挙げ、どのような立ち回りを見せるのか気になっていると語った。

 チームの強みやリーグでの見どころについて聞かれると、板橋ザンギエフは、自分の認識としては、「愚直、がむしゃら、挑戦者」というイメージなのだという。SFLに対してがむしゃらになって戦うところがラーなので、そこを見てくれているファンの皆さんにアピールしていきたいとした。

DFMのメンバーは、板橋ザンギエフ、GO1、ナウマン、竹内ジョン
インタビュー中の様子

名古屋NTPOJA

 名古屋NTPOJAのチームメンバーKEI.B(リーダー)、Seiya、大谷、もっちー。SFLでの使用予定キャラクターについては、KEI.Bがサガット、Seiyaが春麗、大谷がリュウ、もっちーは豪鬼とした。

 新たに加入したSeiyaについてKEI.Bは、「大会などでかなり頭角を現しており、その前にスカウトして見事にチームに引き入れる事ができた。今年は彼についていく感じになると思う」と語り、取材陣を笑わせた。大谷やもっちーもSeiyaのプレイのすごさや人としての魅力について語っており、Seiyaへの期待が感じられた。

 名古屋NTPOJAというチームについての感想を聞かれたSeiyaは、名古屋のチームという点を大事にしているなと感じたという。メンバー編成も、名古屋にゆかりのあるメンバーばかりで、Seiya自身も名古屋NTPOJA主催のプロライセンスツアーで優勝してライセンスを獲得したことが縁になっているので、名古屋メンバーとしてがんばっていきたいとした。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれたKEI.Bは、昨年はメンバーが体調不良で出られないことがいくつかのチームであったので、今年は実力だけでなく体調管理も重要だと語った。

 今年のリーグで気になるチームや選手について聞くと、KEI.BはGood 8 Squadの名を挙げ、このチームに勝てればでかいと感じるので、そういう強いチームへの勝ち方を考えていきたいと前向きにコメント。ほかにはZETA DIVISION Geeklyの翔を挙げ、今後JP1本でいくのかの動向や成績などについて注目したいとした。

 SeiyaはFAV gamingのもけの名を出し、負けない成績を残せるようプレイしたいとした。ほかにはREJECTとZETA DIVISION Geeklyの直接対決に興味があるとした。

 大谷は昨年まで同じチームに所属していた立川が今年コーチとして所属するCrazy Raccoonの名を出し、彼がいることを意識して対策したいと語った。また、ヤナイ以外全メンバーが入れ替えになったFUKUSHIMA IBUSHIGINに注目しているとしており、レアキャラが多いチームなので活躍しそうな雰囲気があるとした。

 もっちーは豪鬼使い全般を注目の対象としており、同じキャラクターを使うプレーヤーには負けたくないと語った。また、プレーヤーの1人1人に対する研究が今後取り組んでいきたい課題とした。そのほかにもFUKUSHIMA IBUSHIGINと広島 TEAM iXAに注目しており、今回初参加の2BASA、あでりいの動向が気になっているとした。

 チームの強みやリーグでの見どころについて聞かれたKEI.Bは、「今年はメンバーがごっそり変わったチームが多いが、我々は3人が引き続き同じメンバーであり、チームワークのよさや、昨年の反省の生かしやすさみたいなものは、他のチームにはない1つの強み」とした。また、地域色の強いチームなので、それが応援する1つのきっかけになったらうれしいと語った。

 リーダー2年目の意気込みについて聞くと、昨年は少し気負い過ぎてしまったので、今年はちょっと肩の力を抜いて挑みたいと語った。Seiyaは名古屋NTPOJAへの加入発表と同時にプレーヤーネームを従来の「おわえちゃん」から「Seiya」へと変更している。その理由について尋ねると「プロとしてやっていく事になったので、本名由来の名前に変更した」と答えた。

 立川と長年共に過ごしてきた大谷に今回残留した経緯について聞くと、「名古屋NTPOJAの居心地がとてもいいので、移籍する気はなかったし、立川がいなくなったことでむしろやりやすくなった」と冗談交じりに回答した。

 1年目の成績があまり奮わなかったもっちーは、昨年は1年目ということで知識的なところで追いつけていなかったと反省。ただ、チーム内の雰囲気がいいので交流がしやすく、成長できているのを実感しており、今年はチームの勝利に貢献したいと語った。

名古屋NTP OJAのメンバーは、KEI.B、Seiya、大谷、もっちー
インタビュー中の様子

Crazy Raccoon

 Crazy Raccoonのチームメンバーは、どぐら(リーダー)、Shuto、かずのこ、ボンちゃん。SFLでの使用予定キャラクターについては、どぐらがベガとエレナ、Shutoは豪鬼とマリーザだが、ほかにもう1キャラ増やすべく探しているという。かずのこはキャミィとジェイミー、ボンちゃんは豪鬼とサガット。ボンちゃんは過去シリーズではメインで使っていたサガットが8月5日に実装が決まっており、様子を見て使っていきたいとした。

 今期SFLの全12チームのうち、Crazy Raccoonだけが昨年と同じメンバーでの挑戦となるが、今年のCrazy Raccoonのイメージについて聞かれるとどぐらは、「昨年2位で悔しい思いをしたので、今年は1位を目指す。また、昨年は3位以内に入れればプレイオフに出られるのでリーグ内の順位はあまり考えていなかったが、1位抜けのメリットの大きさを肌で感じたので今年は予選から1位で勝っていきたい」とした。

 Shutoは今年のCrazy Raccoonのイメージについて、昨年はかずのこ以外がみんなキャラクターを変更したばかりで、序盤はオーダーで困る場面も多かったが、今年はもうみんな仕上がっているので、序盤から点が取れると思っていると、自信を見せた。

 ボンちゃんは新たに加入したコーチ枠の立川について触れ、昨年まで選手として出ていた人間が専属のコーチとしているのは、他のチームにない明確な利点。ルール変更についても今年はコーチとともにいい作戦が立てられるだろうと、自信たっぷりに語った。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれたどぐらは、「リザーブの時は、今日は試合しなくていいんだと思っていた、今年はそれが許されない。点数も倍の10点になっているので、リザーブも緊張感持ってやらないといけない。昨年までは絶対的なエースが勝ちまくって引っ張っていたチームも多かった。その点、我々は総合力が高いチームだと思っている」と語った。

 今年のリーグで気になるチームや選手について聞くと、どぐら、かずのこは昨年優勝したGood 8 Squadの名前を挙げた。どぐらは加えて、同じディビジョンにさはら、こばやん、高木、Seiyaと、4チームそれぞれに今年SFL初出場となるプレイヤーが1人ずついるので、彼らがどのくらい勝つのか、どういった立ち回りをするのか注目しているとした。

 かずのこはDivision FのREJECTとZETA DIVISION Geeklyの安定性の高さを挙げ、同じディビジョンじゃなくてよかったともらした。

 Shutoは、総合力で見た時、我々のチームが強いと思っていると率直な感想を語った。別ディビジョンではREJECTに注目しており、昨年プレイオフで負けてしまったが、今年は自分たちも同じ土俵にまで勝ち上がって同じ場所に行きたいとした。

 ボンちゃんはFAV gamingのメンバーは元々仲がよく、攻略の共有はこのチームが1番スムーズでうまくやれるのかなと感じているとした。Saishunkan Sol 熊本についても「チームとしていい構成だが、うちの方が強いんですけど」と最後にオチを忘れなかった。

 チームの強みについて聞かれると、「終わってる練習」、通称「オワレン」が今年もスタートするが、ここの練習でたくさん勝てた人がチームの主導権を握れると思うので、練習が本番ぐらいのつもりでやっていく、とアピールした。

 また、立川に期待する事として、どぐらは、自分のアレックスと対戦してくれることと語り、取材陣を笑わせた。というのもYEAR3の追加キャラクターとしてアレックスが追加になることが発表されているが、前作「ストリートファイターV」の頃、アレックスを使って立川と対戦する配信がかなり盛り上がり、いまだにどぐらと言えばアレックスのセリフを空耳した造語「ディゲンヌ」などが話題になっているため。ただし、実際の大会などでアレックスを使うかについては断言を避けた。

Crazy Raccoonのメンバーは、どぐら、Shuto、かずのこ、ボンちゃん
インタビュー中の様子

CAG OSAKA

 CAG OSAKAのチームメンバーは、フェンりっち(リーダー)、えいた、うりょ、高木。SFLでの使用予定キャラクターについては、フェンりっちがJPで、えいたが豪鬼とリュウの可能性も示唆、うりょは春麗とジェイミーと今後追加予定のヴァイパーについても言及、高木はブランカとした。

 CAG OSAKAというチームについて聞かれた高木は、「最初の印象はみんな標準語なんだな。関西弁が出てなくて、ホントに大阪のチームなのか」というのが最初の印象だったとして、メンバーたちを笑わせた。一方でメンバー全員だけでなく、関係者も含め、自分を大事に扱ってくれているのを感じているとした。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれたフェンりっちは、全員出られる機会を与えられるのはいいとコメントした。

 今年のリーグで気になるチームや選手について聞くと、フェンりっちはGood 8 Squadを挙げたほか、DetonatioN FocusMeに移籍した元リーダーのGO1も気になるとコメント。えいたは「GO1と同じディビジョンになれなくて残念。GO1を分からせたかった」とコメントして笑いを誘った。

 うりょはGood 8 Squadに加えてFAV gamingを挙げ、昨年からメンバーがガラっと変わり、手ごわそうだとした。ほかにもDivision Fに自身が以前所属していたDetonatioN FocusMeがいるので、グランドファイナルで激突したいと思いを語った。

 今回が初参加の高木だが、チームメンバー表を眺めて、「ここにいる全員が強いし、知っているプレーヤーばかりなので、特にどこのチームがヤバいとかはなく、1番怖いのは自分自身」だと言い出し、取材陣を戸惑わせた。続けて「俺はどこまでいってしまうんだろうと考えると、今は自分に怯えている」とし、その独特の感性を見せた。

 チームの強みやリーグでの見どころについて、フェンりっちは、基本的に普段の練習も配信していくので、そういうところを見てもらい、チームの仲の良さや、真剣に取り組んでるところを見て応援してもらいたいと語った。

 一方で、仲良しのくだりをフェンりっちが話すと、横からえいたが「プライベートでは会話しない。ゲーム以外のことで僕と話したことないよね」と突っ込んできた。こうした面白さも含めて仲の良いチームという印象を受けた。

CAG OSAKAのメンバーはフェン様、えいた、うりょ、高木
インタビュー中の様子

広島 TEAM iXA

 広島 TEAM iXAのチームメンバーは、ACQUA(リーダー)、ひびき、あきら、あでりい。SFLでの使用予定キャラクターは、ACQUAがJP、ブランカ、ベガ、ひびきはリリー、あきらはキャミィ、あでりいはエドとした。

 新たに加わったあきらとあでりいについて、ACQUAはあきらとは以前から交流もあり、一緒に練習などもよくしている仲だという。加えて広島のTEAM iXAに広島在住のあきらが加わるという点もうれしいと語った。あでりいについては、ACQUAがスカウトしてきた選手で、昨年のひかると同じようなことを狙ったわけではないとしながらも、シンプルに強くて若いプレーヤーが必要と考えたためとした。

 広島 TEAM iXAに加わる事についてあきらは、「広島出身で、今も広島在住の自分が広島のチームに入れるのはすごくうれしいこと。活躍して恩返ししたい」と意気込みを語った。あでりいは広島 TEAM iXAというチームについての印象を聞かれ、「色物キャラクターを使う人たちばかりが集まっているので、特殊な人たちかと思っていたが、実際に話をしてみるとちゃんとした人たちが多い。相談もしやすく、心強いメンバーたちが集まっている」と印象について語った。

 新たな延長戦のルール変更について聞かれたACQUAは、一部の選手が何度もリザーブになり、試合ができないことがあったので、より多くの選手が見られるルールはいいと絶賛した。一方で選手目線では、体調不良とかで休んでしまうと延長戦が負けになってしまうので、体調管理がより重要になったとした。また、延長戦も込みでオーダーを考える必要が出てきたので、その辺りは複雑になったとした。

 今年のリーグで気になるチームや選手について聞くと、ACQUAはREJECT、ZETA DIVISION Geeklyと同じディビジョンとなり気が重かったが、ディビジョンSも強いので結局どっちに入っても強い相手ばかりなのは変わらないのでがんばるしかないとした。ほかにも若手選手たち、特にCAG OSAKAの高木の存在が気になるとした。また、チームとしてはメンバーがほぼ入れ替わったFUKUSHIMA IBUSHIGINにも注目しているようだ。

 ひびきは「ディビジョンFの方がきつくないと思ったが、どちらのディビジョンもレベルは高い。FUKUSHIMA IBUSHIGINの2BASAなどの若いプレーヤーの争いを見るのも楽しみ」とした。ほかにはSaishunkan Sol 熊本のこばやんを挙げ、昨年の活躍がすばらしかったので、リーグで見られるのは楽しみだと感想を語った。

 あきらはFUKUSHIMA IBUSHIGINの鶏めしとVARRELのYHC-餅という日本最強ダルシムの2人が同じディビジョンにいるが、自分がキャラクター相性的に抑止力になれると感じているという。DetonatioN FocusMeの板橋ザンギエフはキャラ相性的に厳しいので、うまくオーダーを考えていくことになるとした。ほかには高木の名を挙げ、以前から仲が良かったが、別ディビジョンになったことで気兼ねなく応援できるのがうれしいとした。また、昨年チームメイトだったLeSharの動向にも注目しているとした。

 あでりいは、いろいろなキャラクターが見られるディビジョンなので、対策する身としては大変そうだと語った。ほかにもGood 8 Squadのさはらの名を挙げ、思い切ったプレイを見せるプレーヤーで見どころがかなりあるとした。

 チームの強みやリーグでの見どころについてACQUAは、今年のキャラ構成は割とオーソドックスになったが、ひびきなど、そのキャラクターで1番強いプレーヤーがいるので相手としては対策しにくい。あでりいについても、あまり対戦したことがない相手も多いので、その辺りがカギになるだろうとした。

広島 TEAM iXAのメンバーはACQUA、ひびき、あきら、あでりい
インタビュー中の様子

昨年以上に予想不可の大激闘に期待!

 以上、全12チームのインタビューの模様をお届けした。SFL 2024からチーム数に変化はないものの、選手たちの入れ替わりが激しく、新たに導入される延長戦の新ルールも含めて、これらの変化が環境にどのような影響を及ぼすかは、蓋を開けてみないと分からないが、どの試合もこれまで以上に盛り上がる事は間違いないだろう。

 8月5日という絶妙な時期に実装される「YEAR3」の新キャラクターのサガットについても、リーグで使う選手は出てくるのかという点や、7月までもいろいろなキャラクターを試したプレーヤーたちが最終的にリーグでどのようなキャラクターをピックしてくるのかに注目が集まる。SFL 2025ではどのようなドラマが展開するのか、今から開催が楽しみだ。

カメラマンからの要求に応えるZETA DIVISION Geeklyのメンバーたち
VARRELのマゴはインタビューでも熱い語りが多い
ネモ以外のメンバーが刷新された新生Saishunkan Sol 熊本を、リーダーのネモがどうリードしていくのか注目だ
藤村、もけ、りゅうきちという仲良し3人組が揃ったFAV gamingの動向には他のチームからも注目が集まっている
今年もぷげらの不思議コメントが楽しみなGood 8 Squad
カメラマンの要求に応えるREJECTのメンバーたち
FUKUSHIMA IBUSHIGINのヤナイはリーダーになってからプレイスタイルが変化したというコメントがいくつか見られたので、今年最注目選手の1人と言える
カメラマンからの要求に応えるDFMのメンバーたち
カメラマンからの要求に応えるCrazy Raccoonのメンバーたち
多くのプレーヤーたちが注目するCAG OSAKAの高木は大会でどこまで成長してしまうのだろうか?
CAG OSAKAのユニフォームの背中にはそれぞれアルファベットで名前がプリントされているが、高木だけは漢字のまま。これについては高木自身がリクエストしてこの形にしてもらったとのこと
広島 TEAM iXAのユニフォームの背中の部分にも名前がアルファベットでプリントされている