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「世界で最も賢いAI」イーロン・マスクが「Grok 4」を発表

 xAIは、新型AIモデル「Grok 4」を発表した。Xの有料プランであるXプレミアムプラス(月額40ドル)のほか、Grokの有料プランであるSuperGrok(月額30ドル)で利用できる。Grok 4に加えて、より高性能なGrok 4 Heavyも併せて投入しており、こちらは新たなGrokの上位プランであるSuperGrok Heavy(月額300ドル)で利用できる。同社を率いるイーロン・マスク氏は「世界で最も賢いAIだ」と説明している。

 Grok 4は、xAIが開発した新型AIモデル。従来のGrok 3と比べて学習量を10倍に増加するとともに、推論の強化学習に多くの計算リソースを投入。また、トレーニングの段階でツールを組み込んでおくことで、ツールを使ってより優れた結果を出力できるようになったという。

従来のGrok 3と比べて学習量は10倍に
Grok 4 HeavyはSuperGrok Heavyで利用できる

 説明によれば、AIベンチマークのHumanity's Last Examにおいて、Grok4は競合のOpenAI o3やGemini 2.5 Proと比べても高いスコアを獲得。ツールを使用した場合では、競合より大幅に高いスコアとなる44.4%を達成したという。

 さらに、ARC-AGIベンチマークでは15.9%のスコアを獲得しており、直近3カ月間で10%を超えた唯一のモデルで、2位と2倍のスコア差を付けたと説明。それ以外にも、GPQAやAIME25などのベンチマークにおいても、競合より優れた性能を発揮できたとしている。

Humanity's Last Examのベンチマーク結果
ARC-AGIのベンチマーク結果
そのほかの各種ベンチマーク結果

 なお、Grok 4はxAI API経由での利用もすでに可能。今後は、コーディングモデルやマルチモーダルエージェント、動画生成モデルなどの投入も予定しているという。

xAI API経由での利用も可能
動画生成モデルなども今後投入予定だという