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多くのゲーマーに愛されたGeForce GTX 1060もそろそろ退役へ。次期ドライバ「Release 580」が最終対応に

GeForce GTX 1060

 NVIDIAは7月1日に、UNIX向けグラフィックスドライバの機能廃止スケジュールを更新し、次期の「Release 580」がMaxwell、Pascal、Voltaアーキテクチャに基づくGPUをサポートするドライバであることを明らかにした。

 UNIXやLinux向けのドライバのアナウンスではあるものの、Windows向けも現在は同じRelease 570番台になっていることを踏まえると、同様にサポートを終了する可能性が高いと言えるだろう。

 NVIDIAは、2021年にKepler世代GPU、2018年にFermi世代GPUのドライバ提供終了を発表していたが、今回は一気に2014年から2017年にかけて登場したMaxwell、Pascal、Voltaの3世代が対象となった。ただ、Release 580番台の登場はもう少し先になるだろうし、登場後もしばらくは580番台が更新していくため、実際のサポート終了はもう少し先だ。恒例通りであれば、サポート終了後は新機能の実装や性能最適化などが行なわれなくなるだろう。

 Maxwellアーキテクチャは当初ミドルレンジの「GeForce GTX 750 Ti」、「GeForce GTX 750」として登場し、その後GeForce GTX 900番台としてアッパーミドル~ハイエンドをカバー。初代「Nintendo Switch」もMaxwellをベースとしたGPUとなっている。

 一方Pascalアーキテクチャはハイエンドの「GeForce GTX 1080」としてデビュー。その後にリリースされたミドルレンジの「GeForce GTX 1060」は、当時大流行したバトルロイヤル「PUBG」の下支えもあって、実に5年もの間、Steamのハードウェア調査最上位に君臨し、多くのゲーマーに愛用されてきた。

 Voltaアーキテクチャはデータセンター向けの「Tesla V100」で初投入。プロ向けにも「Quadro GV100」や「TITAN V」といった製品が投入されたが、ダイサイズが巨大であったためかコンシューマ向けは投入されなかった。