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デュアルアクションキーボード「Hesper64(100)」クラファン開始。初日限定、約2万5千円で入手可

 1つのキーが物理的に分割されていて2つのアクションが実行できるキーボード「Hesper64(100)」がKickstarterでクラウドファンディング開始した。初日限定だが、通常販売価格から40%オフの1,327香港ドル(約2万4,323円)の支援で製品を受け取ることができる。23個のデュアルアクションキーを追加するキットは別途157香港ドル(約2,872円)必要。

 Hesper64(100)は、いくつかのキーにおいて1つのキーのキーキャップ自体が上約4分の1と、下約4分の3に分割されていて、上下で物理的に異なる動作をするスイッチとして機能。下部はストロークが浅く、上部は深く設定されているため、通常のタイピングでは上部は反応せず、意図して押下したときにのみ動作する。

 ゲームにおける利用例としては、たとえば「W」キーは通常の歩きだが上部分を押すとダッシュ、「A」と「D」は通常の左右移動だが上部分は上半身だけを左右に傾ける“Peek”動作などが可能。ビジネス用としては、コピー&ペーストを「C」と「V」の上部にそれぞれ割り当てることで1本指で操作する、などが考えられる。

 今回キースイッチの詳細仕様についても明らかとなった。まずデュアルアクションキーのキースイッチ名は「David L Gemini Low-Profile Switch」だ。これは「上部のキーキャップ」、「下部のキーキャップ」、「デュアルアクションスイッチ」によって構成され、自由に配列をカスタマイズできる。

  • 上部キースイッチ: リニアタイプ、押下圧は45±10gf、ストロークは3.5±0.3mm、スプリング長10mm。アクチュエーションポイント非公開
  • 下部キースイッチ: リニアタイプ、押下圧は40±10gf、ストロークは2.8±0.2mm、スプリング長15mm。アクチュエーションポイントは1.7±0.3mm
David L Gemini Low-Profile Switch

 そのほかの通常のキースイッチは「Tecsee Low-Profile Linear Switch」というリニアタイプのスイッチで、押下圧は40±10gf、アクチュエーションポイントは1.7±0.3mm、ストロークは2.8±0.2mm、スプリングの長さは15mm。耐久性は5,000万回となっている。キーキャップは単色射出成形プロセスのPBTを採用。

Tecsee Low-Profile Linear Switch

 機能はオープンソースファームウェアのQMKを利用しており、ソフトウェアVIAを介して定義できる。筐体はCNC加工のアルミニウムフレームとABS樹脂のボトムケース。モード切り替えスイッチは真鍮製となっている。このほか、浮いたような演出をするRGBライト、キーバックライトを内蔵する。

 USB有線、Bluetooth、2.4GHz帯の3モードの接続に対応し、ポーリングレートは有線と2.4GHz無線が1,000Hz、Bluetoothが125Hz。3,000mAhのバッテリを内蔵し、駆動時間は30~150時間。本体サイズは299×118×14mm、重量は557g。