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ASUS製WUXGA 8型LTEタブレットがauから22日発売
~女性を意識したデザインにしながら、性能は約3倍に
(2014/8/20 19:14)
5月に発表されたASUS製LTE対応Androidタブレット「MeMO Pad 8」(AST21)が8月22日よりKDDI(au)から発売される。これに合わせ、プレス向けのお披露目会が20日に開催された。
MeMO PadはASUSのAndroidタブレットのブランドの1つで、8型の製品は過去にもあったが、今回のMeMO Pad 8は、国内の大手キャリアから発売される点と、女性をターゲットにしつつ、世界に先駆けて日本で発売される点で、ASUSのタブレットとして初のものとなる。
製品コンセプトは「ジブン時間、充実。」で、普段、仕事や育児に追われる女性が、寝る直前や、休日などのちょっとした時間に、ソファやベッドでくつろいで使うことを想定して開発された。
8型というサイズにしたのもそのためで、横向きにした時に迫力を損なわず動画コンテンツを再生可能にした上で、縦向きでは女性でも片手で持てるように配慮。軽さについても、女性がためらうことなくバッグに入れられることを目指し、300ml入りのペットボトルより軽い301gを実現した。
カラーリングも、パールホワイト、パウダーピンク、メタリックブルーという3色を用意し、背面だけでなく、前面のベゼルも色を合わせるなどこだわった。いずれも上品な仕上がりになっているが、特にパウダーピンクは“ジュエリー的”雰囲気もあり、女性受けしそうだ。
このあたりは、ASUSとKDDIが密にコミュニケーションを取りながら、共同で開発した結果という。
一方、男性に不向きなわけではなく、むしろ性能はかなりハイエンドな部類となる。CPUには、国内のAndroidタブレットとして初めてAtom Z3580(2.3GHzクアッドコア)を搭載。インテルによると、コードネームMoorefieldで呼ばれる本SoCは、ほぼ同条件のCloverTrail+(Atom Z2560)と比べ、UI周り、Webアプリ、グラフィックスのそれぞれの性能が3倍近く向上しているという。
液晶についても、1,920×1,200ドット(WUXGA)表示対応の8型IPSを搭載。高精細で、広い視野角が得られるほか、ガラスにはCorningの「ゴリラガラス3」を採用し、傷への耐性を高めた。
そのほかの仕様は、メモリ2GB、ストレージ16GB、120万画素前面カメラ、500万画素背面カメラ、Android 4.4を搭載。本体サイズは約123×213×7.7mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリ容量は4,000mAhで、4G LTE利用時の連続待ち受け時間は約590時間。
通信面は、4G LTE、IEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、NFCと最新の規格に準拠。LTEについては、いわゆるプラチナバンドと呼ばれる800MHzに対応しており、6月時点での人口カバー率は99%を謳う。LTE通信速度は800MHz時が下り75Mbps、2GHz時が同150Mbps。
機能面でも、いくつかユニークな特徴を持つ。1つ目は全体のUIで、ASUS独自のZen UIを採用。次期Android Lを先取りしたようなフラットでシンプルなもので、ASUSでは使いやすさもアピールしている。頻繁に使う機能は、画面上から下に向けてスワイプするとクイック設定メニューが表示される。
2つ目はそのメニューにも含まれる「読書モード」で、これをオンにするとブルーライトがカットされ、読書などをする際に目への負担を和らげるという。このほか、アプリ単体、ウィジェット以外に、ロック画面にもスケジュールを表示できる「What's Next」アプリや、不要な背景・人物を簡単に削除したり、複数人で写真を撮った時に、それぞれにベストな顔を選べるカメラアプリなどを搭載する。
料金については、auのデータシェアキャンペーンを利用することで、auスマートフォンユーザーの場合、セットで使うと、タブレットの月間データ量が7GBになり、毎月の基本使用料もタブレット単体より2,500円ほど割安になる。また、auでは、MeMO Pad 8新規契約ユーザーを対象に、最大1万円の割引を実施する。