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NVIDIA、GeForce GTX TITANを超える2,880SPの「GeForce GTX 780 Ti」

~メモリは7GHzのGDDR5

「GeForce GTX 780 Ti」
11月7日(現地時間)発表

価格:699ドル

 米NVIDIAは7日(現地時間)、フルスペック「GK110」仕様となるハイエンドGPU「GeForce GTX 780 Ti」を発表した。米国での価格は699ドル。国内でも7日より発売予定で、実売価格は85,000円前後。

 世界最速のゲーミングPC用と位置付けられる同社の「GeForce GTX TITAN」を同じGK110コアを採用し、GeForce GTX 780ブランドでありながら、GK110のコア(15のSMX)をフルに使い切る上位の仕様となり、価格はTITAN(999ドル)より安い。

 クロックについても、GPUコア、メモリとも高められ、メモリについては384bit接続ながら7GHzという高速なGDDR5を3GB搭載。メモリバンド幅は「Radeon R9 290X」(512bit接続5GHz)よりも高い336GB/secを実現した。

 コアの主な仕様は単精度SP数が2,880基、倍精度SP数が960基、コアクロックが875MHz、ブーストクロックが928MHz、テクスチャユニット数が240基、ROP数が48基。プロセスルール28nm、トランジスタ数71億は、GeForce GTX TITAN/780と同じ。

 このように非常に高いスペックだが、ダイが大きいこともあり、ボード消費電力(250W)、面積当たりの消費電力(0.47W/平方mm)、そして温度もRadeon R9 290X(それぞれ290W、0.64W/平方mm、95℃)より低く、より静音で運用が可能としている。また、平均的に動作温度が低いため、高負荷をかけるとRadeon R9 290Xのコアクロックは、数分で標準の1GHzから平均780MHz辺りにまで落ち込むのに対し、GeForce GTX 780 Tiでは、ブーストも相まってベースクロックを大きく超える平均970MHz辺りを維持でき、長時間安定した性能が出せるとしている。また、小型ケースでの運用も可能という。

高負荷時のクロックの推移。Radeon R9 290Xは数分後から落ち込む
スペック上の性能
高負荷時の性能は、前述の理由により差が広がる

 リファレンスカードの厚みは2スロットで、ディスプレイインターフェイスは、デュアルリンクDVI×2、HDMI、DisplayPortを装備。電源は8ピン+6ピン。

カード裏面
ブラケット

(若杉 紀彦)