日立GST、Western DigitalからHDD用アルミ基材の製造拠点を買収

5月21日 発売



 株式会社日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)は21日、米Western Digitalが保有するマレーシア・サラワク州の製造拠点を買収することで合意したと発表した。

 今回、日立GSTが買収するのは、HDDのメディアに使用するアルミニウム製サブストレート(基材)の製造拠点。Western Digitalが2007年にKomagを買収したことで取得していた。Komagは日立GSTにもメディアを供給していた。

 日立GSTは今回の買収について、継続的に実施している事業改革の新たなステップと位置付け、サラワク州の製造拠点は日立GSTの既存の製造拠点と地理的に近く、事業効率を高めて長期的なコスト削減につながるとしている。

 Western Digitalは、需要の冷え込みに合わせたコスト体系の再編成を実施しており、今回の売却をそれらのステップの1つとする。この拠点は、同社の需要に対して過剰だったという。現在の拠点のWestern Digitalの従業員は、日立GSTの従業員になる予定。

 今後両社は、最終契約の契約に向け協議を進める。

(2009年 5月 21日)

[Reported by 山田 幸治]