5月20日 発売
株式会社ジャストシステムは20日、平成21年3月期の決算を発表した。これによると、売上高は前年比1.8%減の143億1,400万円、営業損益は9億5,900万円の赤字、経常損益は13億5,500万円の赤字、純損失は18億800万円となった。景気悪化の影響で第4四半期に見込んでいた企業からの受注が大幅に減少したという。
コンシューマ向け製品は厳しい状況が続いているものの、ホームページビルダー、Kasperskyなどの他社ブランド製品が好調で、ATOKも前期を上回る実績となり、売上高は前年並みの60億5,000万円となった。
ライセンス事業は、ATOK関連製品が前期を上回り、官公庁からの売上減少をカバーしたことで、前年比3%減の47億200万円。OEM事業は法人ビジネス環境の悪化、携帯向けATOKが大幅に落ち込み、前期比15%減の11億6,500万円と目標を下回った。
エンタープライズ事業は、前期比5%増の売上高13億1,800万円だったものの、xfyが売上高2億4,600万円にとどまるなど、金融危機の影響を直に受け、計画を大きく下回ったという。
一方で、北米などの営業網の閉鎖による人件費や、広告宣伝費、業務委託などのコスト削減を行ない、販管費を35億3,300万円減少させた。これにより、営業損失を改善している。
次期の予測については、売上高140億円、営業利益1億円、経常利益5,000万円、純利益1,000万円を見込んでいる。
(2009年 5月 21日)
[Reported by 山田 幸治]