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約7年ぶりの大型更新となる「GIMP 3.0」公開
2025年3月18日 14:57
フリーの画像編集ソフトの最新版となる「GIMP 3.0」が16日にリリースされた。2018年に公開された「GIMP 2.10」以来、約7年ぶりの大型アップデートとなる。
GIMP 3.0では、当初の主要な目標の1つとされていたGTK 3へのGUIライブラリのアップグレードを実施。これにより、HiDPI環境におけるUIスケーリング、タブレット入力のサポート改善を大幅に改善したほか、CSSによるカスタムテーマ開発が可能となった。また、Waylandのネイティブ対応も図られている。
また、非破壊フィルタ(NDE、non-destructive filters)を新たに導入。これまで、フィルタはレイヤーに自動的にマージされてしまい、さらに編集を加えたい場合に変更を繰り返し戻す必要があった。しかしGIMP 3.0以降では非破壊フィルタでこの問題を解消し、フィルタの編集やオン/オフも簡単にできるようになった。また、非破壊フィルタの保存や再読み込みも行なえる。
そのほか、sRGBを超える色空間のサポート、レイヤー/チャンネル/パスの複数選択、コピー&ペーストの挙動変更(デフォルトがフローティング選択範囲から新規レイヤーに)、サポートするファイル形式の拡大および改善、ロゴの刷新など、多くの変更や改良が加えられている。