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Metaが原子力発電所の開発パートナーを募集、2030年代初頭の稼働目指す

 米Metaは3日(現地時間)、原子力発電施設の開発および運用を担うパートナー組織を募集を開始した。同日よりRFP(提案依頼書)の提供を始めている。

 自社のデータセンター(およびMetaのプラットフォームが動く物理的なインフラ)向けの電力供給と、周辺地域の両方に電力を供給できる電力網の開発に寄与することを目的に、1~4GW規模の発電能力を有する小型モジュール炉(SMR)もしくは大型原子炉の開発/運用能力を持つ事業者を募集する。

 2030年代初頭の稼働を目標としており、パートナー組織は発電所建設の許認可取得/設計/資金調達/建設/運用を担う。Metaの提案内容については応募組織とNDA契約を締結したのち知らせるとしている。募集期間は2025年1月3日までで、提案書の提出は同年2月7日までに行なうよう求めている。

 データセンターが消費する膨大な電力を自社で賄う動きはほかのテック企業も試みており、9月にはMicrosoftがスリーマイル島の原子力発電所から電力を購入する契約を締結したほか、Googleも10月にSMR開発事業者のカイロス・パワーと電力の購買契約を結んでいる。