ニュース

単にZ890載せましただけじゃない。自作ユーザーにうれしい機能満載のASUSマザー

ROG MAXIMUS Z890 EXTREME

 ASUSは22日、都内でIntel Z890マザーボードに関する記者説明会を開催。実機展示を行なうとともに、搭載される新機能などについて紹介を行なった。なお、販売は10月25日0時より順次開始する。

 製品は合計で14種類で、最上位は「ROG MAXIMUS Z890 EXTREME」、最下位は「Z890 MAX GAMING WIFI7」各製品の発売/リリーススケジュールは以下の通り。

製品名セグメント発売日
ROG MAXIMUS Z890 EXTREMEフラグシップ10月24日
ROG MAXIMUS Z890 APEX競技向け近日
ROG MAXIMUS Z890 HEROハイエンド向け10月24日
ROG STRIX Z890-F GAMING WIFIハイエンド向け10月24日
ROG STRIX Z890-A GAMING WIFIハイエンド向け10月24日
ROG STRIX Z890-I GAMING WIFIMini-ITX向け11月中
TUF GAMING Z890-PRO WIFIメインストリーム向け10月24日
TUF GAMING Z890-PLUS WIFIメインストリーム向け10月24日
PRIME Z890-P WIFI-CSM管理対応10月24日
PRIME Z890M-PLUS WIFI-CSMmicroATX管理対応10月24日
Z890 AYW GAMING WIFI Wメインストリーム向け10月24日
PRIME Z890-P-CSM管理対応10月24日
Z890 MAX GAMING WIFI 7エントリー向け10月24日
ProArt Z890-CREATOR WIFIクリエイター向け11月中
ROG MAXIMUS Z890 EXTREMEの付属品など
ROG MAXIMUS Z890 APEX
ROG MAXIMUS Z890 HERO
ROG STRIX Z890-F GAMING WIFI
ROG STRIX Z890-A GAMING WIFI
ROG STRIX Z890-I GAMING WIFI
TUF GAMING Z890-PRO WIFI
TUF GAMING Z890-PLUS WIFI
PRIME Z890-P WIFI-CSM
PRIME Z890M-PLUS WIFI
Z890 AYW GAMING WIFI W
ProArt Z890-CREATOR WIFI

 このうち「ROG MAXIMUS Z890 EXTREME」および「ROG MAXIMUS Z890 HERO」では、DDR5の性能を向上させるためにより接触性を高めたというゴールドフィンガーピン「NitroPath DRAMテクノロジー」を採用。

 また、ROG MAXIMUS Z890 EXTREMEでは、ハードウェア状態表示が行なえるカスタマイズ可能な5型LCDをVRMヒートシンクの上に搭載する。さらに、業界初を謳う3Dベイパーチャンバーを採用したM.2 SSDヒートシンクを備えた。

 ROG MAXIMUS Z890シリーズ全体で、+12Vラインからボード上でM.2 SSD用の+3.3Vを生成し、複数枚のM.2 SSD接続時の安定性を向上させる「ROG M.2 POWERBOOST」を備える。

 このほか、最適なメモリタイミングを分析する「DIMM Fit」や、CPU内蔵NPUの性能をオーバークロックすることで最大24%引き上げる「NPU BOOST」機能も搭載する。

ROG MAXIMUS Z890 EXTREMEだけの5型LCD
業界初を謳うベイパーチャンバー採用M.2 SSDヒートシンク
NitroPath DRAMテクノロジー
ROG M.2 POWERBOOST
オーバークロック向けの機能

 組み立てを容易/便利にする機能としては、ビデオカードをI/Oブラケットの方から引っこ抜くだけでラッチが解除される「PCIe Slot Q-Release Slim」、M.2 2242/2260/2280のいずれのサイズのSSDも対応し、留め具をスライドするだけで着脱できる「M.2 Q-Slide」、回す必要がない無線LANアンテナコネクタ「Q-Antenna」、ツールレスでM.2ヒートシンクを着脱できる「M.2 Release」などを搭載する(いずれもモデルによって異なる)。

このほか組み立てをサポートする機能
赤い丸が「M.2 Q-Slide」で、スライドしてサイズ対応するM.2 SSDをツールレスで固定。黄色い丸が「PCIe Slot Q-Release Slim」を実現するためのギミックで、スロット内の金属キーがビデオカードに押されるとラッチが固定、逆にI/O(ブラケット)側から抜くとバネで戻りラッチが解除される(つまり何も力を加えない状態が常にラッチ開放)

 BIOSでは、新たに「Q-DASHBOARD」と呼ばれる機能を搭載。これはマザーボードのどのコネクタにどのデバイスが接続されているのかをグラフィカルに表示しつつ、調節可能なデバイスである場合は、そこをクリックすることでその設定画面に入れる機能となっている(たとえばファンの場合、ファンカーブ調節画面に入る)。

BIOSのQ-DASHBOARD
たとえばファンが接続されているファンコネクタをクリックすると、ファンカーブ調節画面に入る

 Wi-Fi対応モデルはWi-Fi 7となり、ROGおよびProArtシリーズはIntel BE200で最大320MHzのバンド幅と最大5.8Gbpsのスループット、TUF GAMINGおよびPRIMEシリーズはMediaTek MT7925で最大160MHzのバンド幅と最大2.9Gbpsのスループットをサポートする。

 チップセットやCPUの接続性を生かす面では、全体的にPCIe 5.0への最適化を図った。また、最上位のROG MAXIMUS Z890 EXTREMEでは2基のThunderbolt 5、それ以外のROG MAXIMUSの2製品では2基のThunderbolt 4を搭載する。

 このほかソフトウェア面では、自動オーバークロック「AI Overclocking」、騒音を自動で最適化する「AI Cooling II」、ネットワークの最適化を行なう「AI Networking II」を搭載。AI Networking IIでは、Wi-Fiアンテナの設置の向きの最適化が行なえる「Direction Finder」が利用できる。また、BIOSやソフトウェアの設定方法を初心者でも理解できるようAIがサポートする「ASUS AI Advisor」が搭載される。

AI Networking II
ASUS AI Advisor