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気軽に使えるライカ搭載スマホ「Xiaomi 14T」発表。Xiaomiは遂に国内スマホシェア3位に
2024年10月11日 18:21
Xiaomi Japanは10日、新製品発表会を開催し、ライカと共同開発したハイエンドスマートフォン「Xiaomi 14T Pro」やエントリーモデルのスマートウォッチ「Redmi Watch 5 Lite」などの新製品を国内市場に投入すると発表した。
本稿では発表会の様子を紹介する。製品の細かな仕様などは別記事を参照されたい。
海外だけでなく日本でも遂に3位のスマホメーカーに
発表会では、同社取締役社長の大沼彰氏が登壇し、同社のグローバルおよび国内における事業戦略や2024年上半期の振り返りなどについて説明した。
グローバルでの近況としては、1,000万台のフラグシップスマートフォンを生産できるスマート工場を北京に立ち上げたことや、世界で8億台のスマートデバイスを接続しIoTプラットフォームで世界をリードしていること、EV事業では中国で「Xiaomi SU7」が大ヒットし年末までに12万台の出荷を予定していることなどを挙げた。
国内での近況としては、5月に日本初のライカカメラ搭載フラグシップスマートフォン「Xiaomi 14 Ultra」を発売したことや、8月に合計31モデルのスマートライフ家電を発表したことなどを紹介した。
大沼氏はこれらの近況について、ユーザーにより適正価格でソリューションを提供するために取り組んできたと述べている。結果として、グローバルのスマートフォン事業では16四半期連続でシェア3位を維持しているほか、日本においても遂に2024年第2四半期でスマートフォン出荷台数第3位となったという。
今回の新製品発表で目玉であるXiaomi 14Tシリーズに関しては、Xiaomi 14 Ultra登場後に寄せられた「ハイエンドのスマートフォンをより購入しやすく、より気軽に持ち出して使いたい。カメラだけでなく日常のさまざまな用途で使いこなせる製品が必要だ」といった声に応えた製品だと語っている。
ライカカメラを搭載し、おサイフケータイ対応などローカライズ機能も備えることで、ユーザーのパートナーになれる製品となったと同氏は強調した。
Xiaomi 14Tシリーズはライカカメラ搭載ながら日常で使いやすいハイエンドスマートフォン
続いて、同社プロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦氏が登壇し、Xiaomi 14Tシリーズの説明を行なった。
Xiaomi 14Tシリーズはユーザーからの要望が多かったライカ共同開発のトリプルカメラを搭載したモデル。デザインとしては、新たなチタンデザインや画面占有率93.3%の薄型ベゼルを採用するなどし、人間工学に基づいた快適な持ち心地を実現したという。安達氏はXiaomi 14Tシリーズについて、機能と形状が高次元に融合したデザインとなったと述べた。
本製品のカメラに関しては、これまでのTシリーズで最高のカメラを搭載したという。メイン/望遠/超広角のトリプルカメラシステムや、AIを活用した画像処理機能などにより、プロのような写真撮影や映画のような動画撮影を実現すると同氏は語った。
ディスプレイは、最大4,000cd/平方mの輝度や144Hz駆動を発揮し、AIによる眼精疲労の軽減や色温度/彩度の調節機能も備えた1.5K(2,712×1,220ドット)表示対応の約6.7型AMOLEDを採用する。
このほか、最速19分で満充電となる急速充電機能や、情報収集や翻訳などの効率が向上し、画像や動画生成も可能なAI機能「Advanced AI」なども紹介した。
発表会では、メディアテックジャパン株式会社 社長の栫啓介氏による発表や、フォトグラファーの保井祟志氏とのトークセッションも行なわれた。
栫氏は、Xiaomi 14T Proに搭載されるSoC「MediaTek Dimensity D9300+」について紹介した。同SoCは従来のMediaTek Dimensity 9200と比較して、CPUはシングルコア性能が15%、マルチコア性能が40%向上しつつ電力消費を33%削減しており、GPUもピークパフォーマンスが46%向上しつつ電力消費を40%削減しているといい、驚異的な進化を遂げたと同氏は述べた。
同SoCは、68TOPSのAI処理能力を備えた第7世代NPU「MediaTek NPU 790」によるパワフルなエッジ生成AI機能も特長としている。栫氏は同SoCにより生成AI処理をエッジ側に持ち込むことで、ネットワークトラフィックの負荷や莫大な電力消費といった、AIの社会実装課題の解決に貢献できると強調した。
栫氏は、MediaTek Dimensity D9300+を採用したXiaomi 14T Proが素晴らしいスマートフォンになることを確信していると述べ、3世代にわたりDimensityシリーズを採用したXiaomi Tシリーズの最強の黒子であり続けたいと語った。
保井氏とのトークセッションでは、同氏がXiaomi 14Tシリーズで撮影した写真を見ながら同シリーズのカメラ機能を評価した。同氏によると、Xiaomi 14Tシリーズは暗所や夜景での撮影に強いほか、カメラ性能としてストリートスナップなどの用途なら同シリーズをメインカメラとして使用できると評価した。
保井氏は、Xiaomi 14Tシリーズを通じてライカカメラに触れることで、写真の世界に興味を持つユーザーが増えてほしいと語った。
スマートウォッチや100型チューナーレスTVなどの新製品も展示
発表会では、Xiaomi 14Tシリーズだけでなく、スマートウォッチ「Redmi Watch 5」シリーズや100型チューナーレスTV「Xiaomi TV Max 100 2025」、ワイヤレスイヤフォン「Xiaomi Buds 5」、ロボット掃除機「Xiaomi ロボット掃除機 X20 Max/Pro」など複数の新製品が展示された。