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AIエンジン搭載のRaspberry Pi公式1,230万画素カメラ。ソニーIMX500採用

Raspberry Pi AI Camera

 Raspberry Pi Ltdは9月30日、ソニーIMX500センサーを採用したRaspberry Pi向けのカメラ「Raspberry Pi AI Camera」を発表した。日本国内においてもスイッチサイエンスが取り扱いを発表している。

 Raspberry Pi公式のカメラモジュールで、このモジュール上でさまざまなニューラルネットワークモデルに対応した低消費電力の推論アクセラレータ(エンジン)を搭載。別途アクセラレータを使わずに、高度なビジョンベースのAIアプリ開発が可能で、Raspberry Pi本体をほかの動作に専念させることができるという。

 rpicam-appsアプリケーションスイート、libcamera、およびPicamera2ライブラリがメタデータをサポートしており、初学者が容易に利用できる一方で、高機能かつ柔軟性を持った開発を実現する。標準ではMobileNetマシンビジョンモデルがプリロードされている。

 解像度は4,056×3,040ドット、ピクセルサイズは1.55μm。IRカットフィルタを搭載し、マニュアルフォーカスに対応。フォーカスレンジは20cm~無限遠、焦点距離は4.74mm、水平FoVは66±3度、垂直FoVは52.3±3度、F値は1.79。出力はBayer RAW10、YUV/RGB、ROI、メタデータ。

 入力テンソル最大サイズは640×640で、入力データはint8またはuint8。メモリサイズは8,388,480byte、フレームレートは2x2ビニング(2,028×1,520)/10bitが30fps、フル解像度/10bitが10fps。

 ケーブルコネクタは15×1mmまたは22×0.5mmで、カメラコネクタを搭載したすべてのRaspberry Piで利用可能だが、チュートリアルでの学習済モデルは3B+/Zero 2 Wでも動作するものの修正が必要。

 本体サイズは25×24×11.9mm、ケーブル長は200mm。基板の外形や取付穴はRaspberry PiカメラモジュールV3と共通だが、厚みが増加している。