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「060」から始まる携帯番号、早ければ12月中にも開放へ

 総務省が10月2日に公開した諮問書において、「060」から始まる携帯用の電話番号が、早ければ2024年12月中にも開放されることが明らかとなった。

 現在、音声伝送携帯電話番号として、070/080/090から始まる11桁の番号が使用されている。これに隣接する060は過去の情報通信審議会において、「音声伝送携帯電話番号としての使用を見据え留保すること」とされ、適時適切に開放できるよう総務省において対応することとされていた。

 また、総務省が2019年に発行した「IoT時代の電気通信番号に関する研究会」報告書において、「指定番号数が、070/080/090番号の番号容量のうちの相当数に達すると見込まれる時期以前(2年程度前)に、携帯電話番号用として060番号の開放時期を検討することが適当である」とされている。

 070/080/090から始まる11桁の番号は2億7,000万番号あるのだが、2024年9月末現在、080と090についてはすべて指定済みで、070番号の指定状況は残り530万番号と少なくなっている。この530万番号が2年程度で枯渇すると見込んだのか、060を新たに携帯の電話番号に開放するための規定の見直しに踏み切ったとみられる。

 諮問は10月2日に行なわれ、10月3日から11月1日の間に意見を募集する。11月中旬に電気通信番号委員会における検討の後、11月に答申をもらうとされている。そして12月中にも公布をし、それとともに施行するとしている。