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折りたたみスマホ「motorola razr 50」国内発売。閉じたまま使える3.6型OLED搭載

 モトローラ・モビリティ・ジャパンは、閉じたまま使える3.6型pOLED採用折りたたみスマートフォン「motorola razr 50」を27日に発売する。価格は13万5,800円。

 縦2つに折り畳めるスリムなスマートフォン。2つ折りタイプの従来製品ユーザーは、サブディスプレイを70分以上も使用しているという調査に基づき、閉じた際にもより多くのことに使える1,056×1,066ドット表示対応の3.6型pOLEDを備えた。Amazon Primeビデオで対応しているHDR10ビデオ再生もサポート。片手で折りたたんだまま動画や音楽を再生することも想定した。また、閉じたままPayPayといったQRコード決済や、LINEといったメッセージのやり取りも行なえる。

 写真の撮影の際も背面ディスプレイでプレビューをしながら行なえ、手のひらジェスチャーや笑顔検出によるシャッター操作にも対応。さらに、テントのように立てると時計を表示したり、スタンドのように立てるとフォトスタンドのように写真を表示するといった機能を搭載する。

 折りたたみにより男性のスーツの胸ポケットにも収まるサイズ感を実現したほか、第4世代のヒンジを採用することにより、razr 40より小型軽量化しながら、折り目がより目立たなくなり、耐久性が向上。開閉の際のトルクを変化させるようにした。IPX8の防水も新たに対応し、使用時の安心感を高めた。

ハーフオープンにした状態
閉じた状態で使える大型ディスプレイ
凹凸がほとんど視認/感知できなくなった第4世代ヒンジ採用
本体背面
本体右側面
本体底面にUSB 2.0 Type-Cを搭載
本体上部
本体左側面
ロゴ部分
3色展開

 今回から置き方として「テントモード」、「スタンドモード」、「ラップトップモード」の3つを定義。いずれもスタンドなしで立てて使えるため、料理をしながらの動画視聴や、ビデオ通話で便利に使えることを謳う。

 カメラはメインが約5,000万画素(F1.7)メイン/約1,300万画素広角+マクロ(F2.2)、前面が約3,200万画素。ジャイロセンサーや加速度センサーから得られた情報をもとにしつつ、被写体や撮影者の動きをAIで予測することにより、被写体を常に中央に置いて見やすいようにしつつ、手ぶれ補正を行なうようにした。また、被写体を常に水平になるようにクロップし、スマホ自体を回転させても被写体が水平に映るようにビデオを撮影する機能を搭載する。

 さらに、4枚の画像を撮影してプリクラのように段組みにする機能や、ハーフオープンにして横向きにするとハンディビデオカメラモードとなって撮影を開始し、ズームイン/アウトをタッチで行なえる機能や、前面カメラ/背面カメラの両方で同時に動画を撮影する機能を備える。

 バッテリは4,200mAhで、30Wの急速充電および15Wの無接点充電をサポート。さらにAolby Atmosおよび空間オーディオの対応、周囲の音を相手に伝えられる選べる通話モードなど用意される。

カメラを閉じた状態での撮影
ハンディビデオカメラのように使える
新製品の特徴や機能

 AI関連の機能として、背面ディスプレイでGoogle Geminiが使えるほか、撮影した写真から壁紙に適したパターンをAIで生成する機能や、テキストから画像を生成する「Magic Canvas」(ソフトウェアアップデートで対応)をサポート。また、PCから本機を大画面で使えるようにする「Smart Connect」に対応する。

本体正面

 プロセッサはMediaTekのDimensity 7300X、メモリは12GB、ストレージは512GB、メインディスプレイは2,640×1,080ドット表示対応の約6.9型、OSがAndroid 14。本体色はコアラグレイ、サンドクリーム、スプリッツオレンジの3種類。

 インターフェイスはUSB 2.0 Type-C、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4、FeliCa/NFC。生体認証は指紋センサーおよび顔認証、センサーは加速度/近接/環境光/ジャイロ/eコンパス/ホール。本体サイズは約171.3×73.99×7.25mm(開いた状態)、重量は約188g。購入者向けに「ディスプレイ破損1回無料サポート」を購入から1年間提供する。

 対応バンドは5Gがn1/n3/b5/n28/n41/n66/n77/n78、4Gが1/2/3/4/5/7/8/11/12/17/18/19/20/26/28/38/39/40/41/42/66、3Gが1/2/4/5/8。

 17日に都内で開かれた製品発表会では、同社テクニカルサポートグループ 開発事業部長の伊藤正史氏が新製品のターゲットについて、「2023年のrazr 40というお求めやすい価格で提供してきたが、その後継に当たる製品で、お求めやすさはほぼそのままとしつつ機能を強化した。今回は新たにZ世代をも対象としており、自らかっこいい、かわいいと思える製品として選んでもらえるデザインとした」などと語った。

 なお、ソフトバンクからはメモリを8GB、ストレージを256GBに抑えた「motorola razr 50s」を発売する。