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サードウェーブ、Ryzen Threadripper PROと4基のRTX 6000 Ada世代を搭載したAI向けPC

【2024年7月3日17時追記】raytrek AIについて追記しました。

raytrek Workstation N8630

 株式会社サードウェーブは、法人向けブランドの「ドスパラプラス」より、Ryzen Threadripper PROと4基のRTX 6000 Ada世代を搭載可能なAI向けワークステーションなど、新製品を発売した。

raytrek Workstation N8630

raytrek Workstation N8630

 raytrek Workstation N8630は、CPUにRyzen Threadripper Pro 7000WXシリーズを採用し、最大96コア/192スレッドによる高い計算能力を発揮するワークステーション。

 GPUには最大4基のNVIDIA RTX 6000 Ada世代を搭載でき、LLMやディープラーニングなどのAI開発や、8Kでの映像編集、研究機関での化学演算や流体解析、シミュレーションなどに好適とする。

 通常GPUを4基搭載すると電源1基だと200V環境が必須となるが、本製品では電源を2基備えることで100V環境での利用を実現している。

 基本構成時の主な仕様は、Ryzen Threadripper Pro 7965WX、NVIDIA T400、32GBメモリ、1TB M.2 NVMe SSD(PCIe 4.0)、1,300W 80PLUS Platinum電源、1,200W 80PLUS Platinum電源などを搭載し、価格は156万円。

 インターフェイスは、USB4、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×4、USB 3.0×3、10Gigabit Ethernet×2、音声入出力などを備える。本体サイズは220×605×440mm、重量は約21kg。

NVIDIA RTX 6000 Ada世代を最大4基搭載できる

raytrek Workstation X2630

raytrek Workstation X2630

 raytrek Workstation X2630は、CPUにXeon W-2400/W-3400シリーズを採用した、最大56コア/112スレッドのワークステーション。GPUには最大2基のNVIDIA RTX 6000 Ada世代や、1基のGeForce RTX 4000シリーズを搭載でき、AI開発やディープラーニングなどのエントリーモデルとして利用できる。

 基本構成時の主な仕様は、Xeon w3-2423、NVIDIA T400、32GBメモリ、1TB M.2 NVMe SSD(PCIe 4.0)、1,200W 80PLUS Platinum電源などを搭載し、価格は57万2,000円。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4×2、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×2、USB 3.0×6、USB 2.0×2、10Gigabit Ethernet×2、2.5Gigabit Ethernet、音声入出力などを備える。本体サイズは240×547×457mm、重量は約18kg。

THIRDWAVE HGシリーズ

THIRDWAVE HGシリーズ

 THIRDWAVE HGシリーズは、CPUに第14世代Coreを搭載し、本体サイズが80×155×155mm、重量が約1.4kgのミニPC。最大4画面出力が可能で、オプションのマウントキットによりVESA対応モニターの背面に取り付けできるため、デジタルサイネージにも好適とする。

 基本構成としてCPUの異なる4機種を用意し、Core i3-14100搭載モデルが12万9,800円、Core i5-14400搭載モデルが14万9,800円、Core i7-14700搭載モデルが17万9,800円、Core i9-14900搭載モデルが21万9,800円。

 そのほかの仕様は共通で、メモリは16GB、ストレージは500GB M.2 NVMe SSD(PCIe 4.0)、OSはWindows 10 ProまたはWindows 11 Proを搭載する。

 インターフェイスは、USB 3.2 Type-C、USB 3.1 Type-C、USB 3.1、USB 3.0×2、USB 2.0×4、DisplayPort 1.4、HDMI、ミニD-Sub15ピン、2.5Gigabit Ethernet、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、音声入出力などを備える。

生成AIモデルの開発も

raytrek AIの概略図

 同社は、2024年中の提供を目指して開発を進めている法人向け生成AIモデル「raytrek AI」も発表した。ローカルで学習や処理が可能な独自のLLMで、同社のワークステーションに企業内データを入れてraytrek AIを使用することで、サイロ化しやすい企業内データをセキュアな環境で分析でき、次の事業に活用できるという。

 raytrek AIは、現時点でデータ部分の開発は完了しており、今年中には画像および音声解析機能を実装して正式リリースを目指している。

raytrek AIのデモ