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Raspberry Pi、ロンドン証券取引所に上場

 英Raspberry Piが11日(現地時間)、「Raspberry Pi Holdings plc」としてロンドン証券取引所に新規株式公開で上場(IPO)した。これにより同社は製品をより多く、速く生産できるようになったほか、Raspberry Pi財団(Foundation)はIPOによって調達した資金を次に生かすことができるとしている。

 Raspberry Piは、製品の開発や生産などの商業活動を担う営利企業であるRaspberry Pi Ltdと、教育の支援などを中心とした慈善団体であるRaspberry Pi Foundationの2つに分かれているが、IPOしたのは前者である。

 Raspberry Piは2008年秋にプロジェクトがスタート。創設者数人は、若者がテクノロジーとの関わりにおいて大きな間違いが生じているという認識から、それに対して行動を起こすべきだという共通の信念、そして実現に対する共通のアイデアで立ち上がった。

 以降の広範な活動を通してRaspberry Piで大きな成果を挙げることができ、16年前にケンブリッジ大学でもっとも入学しやすい学科だったコンピュータサイエンスは、もっとも難しい科目へと変化した。エンジニアの中には初めてのコンピュータがRaspberry Piだったという人もいるという。