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Adobe、「ユーザーコンテンツをAI学習には利用しない」。利用規約変更への釈明を投稿

 Adobeは7日、Adobe Creative CloudおよびAdobe Document Cloudの基本利用条件について更新したが、この内容に関して多くの質問が寄せられたとし詳細を説明した。

 今回の利用条件の更新の焦点は、生成AIの爆発的な普及と、Adobeの責任あるイノベーションへのコミットメントを考慮し、コンテンツ投稿の審査プロセスにおいて手動モデレーションを強化すること。サービス/ソフトウェア運用と改善、不正コンテンツからの保護に対して規約を適用し、法令遵守の目的でのみコンテンツにアクセスするための限定的なライセンスを要求するというもの。

 具体的に、Adobeのアプリケーションやサービスがコンテンツにアクセスするタイミングは以下の通り。

  • アプリケーションおよびサービスが、目的に沿って設計され、使用される機能(ファイルを開いて編集、共有のためのサムネイル/プレビュー作成)を利用する際
  • Photoshopの「ニューラルフィルター」、「リキッドモード」、「背景を削除」といったクラウドベースの機能を提供する際
  • Adobeのサーバーで処理/保存されたコンテンツについて、児童の性的虐待に関する素材といった特定の違法コンテンツ、そのほかの不正なコンテンツや行動(スパムやフィッシングを示す行動パターン)をスクリーニングするため、手動レビュワー向けのエスカレーションを含む技術やその他のプロセス

 その一方で、Adobe Firefly生成AIモデルのトレーニングにユーザーのコンテンツを利用したり、ユーザーの著作権を侵害するような行為はないと明確にした。