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Google、生成AI「Gemini 1.5 Pro」搭載の新セキュリティサービス

 Googleは6日(米国時間)、サンフランシスコで開催中のRSA Conferenceにおいて、Google Cloudの新たなセキュリティサービス「Google Threat Intelligence」を発表した。

 Google Threat Intelligenceは、「Mandiant Threat Intelligence」の後継となる新たな脅威インテリジェンスソリューション。同社の生成AI「Gemini 1.5 Pro」を搭載することで、マルウェア対策を効率的かつ効果的に行なえるように設計されている。

 Gemini 1.5 Proにより、特にマルウェアのリバースエンジニアリングが大幅に簡素化するといい、たとえば、WannaCryマルウェアに対しては約34秒で分析を完了し、攻撃を無効化するキルスイッチを特定できたという。

 Gemini主導のエンティティ抽出ツールも搭載し、オープンソースインテリジェンス(OSINT)から関連情報を自動で収集して脅威レポートを分類できるほか、その情報をもとに攻撃者の動機、標的、戦術、技術、手法(TTPs)、使用されるツールキット、および侵害の兆候(IoCs)を特定する情報パックを生成できる。

 Google Threat Intelligenceでは、過去10年以上の脅威レポートをもとにカスタマイズされた包括的な概要も数秒で作成できるため、ユーザーは脅威情報の監視や分析にかかる時間を大幅に削減でき、適切な対策を迅速に講じることができる。

 Google Threat Intelligenceは、Google Cloud Securityポートフォリオの一部として提供される。