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Anker、一部スピーカー製品を自主回収。バッテリに不備

  • 宇都宮 充

2024年4月4日 12:11

Anker SoundCore(上段が自主回収の対象機種)

　アンカー・ジャパン株式会社(Anker)は、同社のスピーカー製品の一部で製品管理上の不備があったとして、製品の回収および交換を実施すると発表した。

　対象機種は次の2つ。対象販路は、Anker Japan公式サイト、Amazon、楽天市場、Yahoo! ショッピング、au PAYマーケットとなっている。

  • 2023年4月1日から2023年9月30日の間に販売された「Anker SoundCore」(製品型番:A3102016/ブラック)
  • 2023年4月1日から2024年3月15日の間に販売された「Anker PowerConf S3」(製品型番:A3302011/グレー、A3302031/ネイビー)

　これらのうち、オンライン受付フォームでシリアルナンバーをチェックし、対象と判定された製品が回収および交換の対象となる。なお、類似製品があるため、製品底面記載の製品名を確認するよう呼びかけている。

Anker PowerConf S3(上段が自主回収の対象機種)

　今回の不備について同社では、セル製造サプライヤー(2次取引先)の製造過程にて、本来廃棄されるべきバッテリセルの再組立が現場側の判断で実施され、この再組立が手作業で行なわれたことで、一部のバッテリセルにおいて内部短絡が起こりうる状況が発生し、そのまま出荷されてしまったためだと説明。今後の事故発生防止のため、自主回収を決定したと説明している。

　対象ロットについてはすでに新規出荷および販売を停止。対象製品や製造期間の特定は完了しており、今後の対象製品の拡大はないという。また、本件に関するセル製造サプライヤーとの取引も終了したという。

　同社では、Ankerグループ側の管理および監督体制が不十分だったとして、すべての関連サプライヤーについて社内での選定基準の見直しおよび厳格化、工場体制の調査を実施。さらに出荷前の検品体制の見直し、監督体制の強化、バッテリ製造に関わる追跡連携システムの改善といった対応を行なったと説明している。