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「Galaxy S24」シリーズ国内発売。強力なAI機能搭載のフラグシップスマホ。SIMフリー版も

Galaxy S24 Ultra(左)、Galaxy S24(右)

 サムスン電子ジャパン株式会社、独自のGalaxy AIを搭載したフラグシップスマートフォン「Galaxy S24」および「Galaxy S24 Ultra」を4月11日に国内発売する。ドコモ、au(KDDI)で取り扱われるほか、SIMフリーモデルも販売が開始される。予約はすでに受付中。

 SIMフリーモデルの直販価格は、Galaxy S24が256GBモデルで12万4,700円、512GBモデルで13万9,000円。Galaxy S24 Ultraが256GBモデルで18万9,700円、512GBモデルで20万4,100円、1TBモデルで23万3,000円。

Galaxy S24シリーズ

 両機種ともに、クラウドベースAIとオンデバイスAIの両方を活用するGalaxy AIを新たに搭載した点が大きな特徴。強力で高速な翻訳、メモの整理や録音の文字起こし、検索のアシスト、生成AIを使った編集といった幅広いAI機能を提供する。

 具体的には、通話時にテキストと音声で双方向の通訳をしてくれる「リアルタイム通訳」、テキストを入力すると通話相手に音声で伝えてくれる「テキスト通話」、Samsung Notesで手書きしたメモで、文字起こし、要約と自動フォーマット(箇条書きなど)、一覧画面のカバー生成まで行なってくれる「ノートアシスト」、ボイスレコーダーで録音した音声を文字起こしして、要約、翻訳までできる「レコーディングアシスト」などが利用可能。

 そのほかにも、ホームボタンを長押しして検索したいものを丸で囲むと、関連する検索結果を教えてくれる「かこって検索」、長文のWebニュースを要約/翻訳してくれる「Webアシスト」、オブジェクト移動や生成塗りつぶしといった「生成AI編集」、動画の中間フレームをAIで生成し、スローモーションで再生できる「インスタントスローモーション」なども備えている。

 なお、Galaxy AIについては、4月中旬のアップデートにより、Galaxy Z Flip5、Z Fold5、S23、S23 Ultra、S23 FE、およびGalaxy Tab S9シリーズでも利用可能になる予定。

ノートアシスト(文字起こし)
ノートアシスト(要約と自動フォーマット)
写真の生成AI編集

 性能面では、SoCにSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを搭載。従来よりベイパーチャンバーを大型化して冷却性能を向上させたことで、ゲームプレイ時など長時間使用時でも高いパフォーマンスを維持できる設計とした。バッテリはGalaxy S24が4,000mAh、Galaxy S24 Ultraが5,000mAhを内蔵している。

 ディスプレイは、Galaxy S24では約6.2型1,080×2,340ドット、Galaxy S24 Ultraでは約6.8型1,440×3,120ドットのDynamic AMOLED 2Xを採用。1~120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応するほか、最大2,600cd/平方mの輝度を実現しており、独自のビジョンブースターにより屋外での視認性も向上している。また、S24 Ultraでは、高耐久ガラスのCorning Gorilla Armorを使用している。

Galaxy S23(左)とGalaxy S24(右)の内部の比較
Galaxy S23 Ultra(左)とGalaxy S24 Ultra(右)の内部の比較。どちらもベイパーチャンバーが大型化しているのが分かる

 カメラには独自のProVisual Engineを搭載。ディープライニングをベースとした高解像度ディテールの改善や、リアルタイム感知による立体感の表現、ナイトグラフィー機能による低照度での画質の向上などを実現した。さらに上位のS24 Ultraでは、クアッドテレシステムによって1~100倍のすべての倍率でAIマルチフレーム処理を行なうことでディテールを強化したという。

 そのほか、両機種ともにセキュリティプラットフォームのSamsung Knoxも搭載。OSアップデートおよびセキュリティアップデートの提供期間は7年間へと延長された。使用するリサイクル素材の種類も拡大しており、サステナビリティにも配慮している。

Galaxy S23(左からアンバーイエロー、オニキスブラック、コバルトバイオレット)

 SIMフリーモデルの主な仕様はGalaxy S24の場合、Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy、8GBメモリ、256GB/512GBストレージ、約6.2型1,080×2,340ドットDynamic AMOLED 2X、One UI 6.1(Android 14ベース)などを搭載。

 カメラは、背面が約5,000万画素/F1.8広角+約1,200万画素/F2.2超広角+約1,000万画素/F2.4光学3倍望遠の3眼構成で、前面は約1,200万画素/F2.2を備える。

 本体カラーはアンバーイエロー、オニキスブラック、コバルトバイオレットの3種類で、サイズは約147×71×7.6mm、重量は約167g。

前面
背面
左側面
右側面
上側面
下側面
Galaxy S24 Ultra(左からチタニウムグレー、チタニウムブラック、チタニウムバイオレット)

 Galaxy S24 Ultraの場合、Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy、12GBメモリ、256GB/512GB/1TBストレージ、約6.8型1,440×3,120ドットDynamic AMOLED 2X、One UI 6.1(Android 14ベース)などを搭載。

 カメラは、背面が約2億画素/F1.7広角+約1,200万画素/F2.2超広角+約1,000万画素/F2.4光学3倍望遠+約5,000万画素/F3.4光学5倍望遠の4眼構成で、前面は約1,200万画素/F2.2を備える。

 本体カラーはチタニウムグレー、チタニウムブラック、チタニウムバイオレットの3種類で、サイズは約162×79×8.6mm、重量は約223g。

前面
背面
左側面
右側面
上側面
下側面

 そのほか両機種共通の仕様として、USB Type-C、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、おサイフケータイ、IPX5/8、IP6Xの防水防塵、Qiワイヤレス充電、指紋および顔認証機能などを装備。最大通信速度は下りが6.6Gbps、上りが1Gbpsとなる。