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次の永続ライセンス「Office 2024」、今年後半に提供へ

 米Microsoftは15日(米国時間)、次期の永続ライセンス版オフィススイートとなる「Microsoft Office 2024」(個人向け)および「Microsoft Office LTSC 2024」(法人向け)を2024年後半に提供開始すると発表した。Windows 10もサポートされる予定で、32bit/64bit版の両方を提供。Mac版も用意する。

 なお、今回のアナウンスは主にOffice LTSC 2024を対象としたものであり、「2024年後半にリリースする」こと、「買い切りモデル」であること、「価格変更は行なわない予定」ことについて触れているのみ。Office 2024の新機能については、一般提供に近づいたタイミングで発表する予定だという。また、Office LTSC 2024は4月より商用プレビューを開始する。

 同社はオフィススイートとして、クラウドでサブスクリプション型の「Microsoft 365」を主力に据えているが、機能更新がされない規制対象のデバイス、インターネット非接続の製造現場の制御デバイス、時間内にロックされ続ける必要がある組み込みアプリを実行する医療検査機器といった特殊なシステムのニーズに対し、長期サポートを行なう「Long-Term Servicing Channel(LTSC)」も提供しており、その一環としてOffice LTSC 2024を用意する形。

 Office LTSC 2024では従来の永続ライセンスのOfficeと同様、過去のリリースに含まれていた機能をもとにしながら、Microsoft 365 Appsに含まれる価値あるサブセットのみを提供するものとなっている。

 具体的には、Outlookの新しい会議作成オプションと検索機能の強化、Excelにおける動的グラフや配列を含む十数の新関数と機能などが含まれる。また、パフォーマンス、セキュリティ、アクセシビリティも向上するとしている。

 一方で、廃止される「Publisher」や個別ダウンロード可能な「Teams」アプリは同梱されない。また、リアルタイムコラボレーションといったクラウドベースの機能は提供されず、Word/Excel/PowerPointにおけるAI主導による自動化、クラウドによって支援されるセキュリティやコンプライアンスに関する機能も提供されない。「Visio」および「Project」に関する追加情報は、数カ月以内に提供する予定。