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iPhone/iPadに対応したクリスタ向け片手デバイス「TABMATE 2」登場。不便だったスリープ機能も改善

CLIP STUDIO TABMATE 2

 株式会社セルシスは7日、ペンタブ向けの片手入力デバイス「CLIP STUDIO TABMATE 2」を発表し、予約受付を開始した。直販価格は1万2,800円で、すでにCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を利用しているユーザーは優待価格の9,900円で購入可能。3月18日の16時までに先行予約すると、10%オフで購入できる。

 TABMATE 2は、2018年3月に発売されたTABMATEの後継モデルで、イラストやマンガなどの制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」専用の片手入力デバイスとなる。接続はBluetooth Low Energy 5.1を利用。

iPhoneやiPadでも利用できるようになった

 形状はTABMATEと同一で、単三形乾電池を1本使用する点も変わらない。その一方で、iPhoneやiPadでも利用できるようになったほか、これまで不満点として挙げられていた省電力モードへの移行時間が緩和された。具体的には無操作で10分後にスリープに入っていた挙動が、30分に延長されている。

【表】TABMATEシリーズの省電力モードの仕様
TABMATE 2(2024年)TABMATE(2018年)
無操作でスリープになる時間30分10分
スリープから電源が落ちる時間30分20分
無操作から電源が落ちる時間1時間30分
新しいTABMATE 2
新しくストラップホールが用意され、ストラップを装着可能に
左がTABMATE 2。見た目はほぼ変わらない
ボタンの配置も従来と同じ

 このほかの違いとして、Bluetooth Low Energyでの省電力化によって電池の持ちが1.5倍化、デバイスの接続状態がCLIP STUDIO PAINTで分かりやすいようにUIを変更、ホイールの操作性向上、ストラップホールの追加、タブレット/スマホ向けのシンプルモードにおけるTABMATE 2への対応がある。

 TABMATEの設定はそのまま引き継ぐことが可能だが、TABMATE 2でのシンプルモードについては、割り当て機能が定まっており、変更はできない。

 注意したいのは、iPhone/iPadへの対応化により、内部的な接続仕様が変更された点。すべてCLIP STUDIO PAINT上で接続処理を行なう設計になっており、Windowsからは外部デバイスとして認識されない。元から他社のアプリでは動作保証外ではあったが、これまでのTABMATEのようにサードパーティ製アプリで機能を割り当てて、CLIP STUDIO PAINT以外のアプリで使用するといったことができなくなった。

 TABMATE 2は、2024年3月提供開始予定のCLIP STUDIO PAINT Ver.3.0以降で利用可能。現行のVer.2.0ユーザーは同3.0にアップグレードする必要がある。

 対応OSは、Windows 11/10、macOS 14/13/12、iOS 17/16、iPadOS 17/16、Android 11以降。

 本体のほかに「CLIP STUDIO PAINT DEBUT 1デバイス 12ヶ月ライセンス」と、単三形乾電池が付属する。

TABMATE 2プレゼントキャンペーン

 TABMATE 2の発売を記念し、Xでフォローおよび該当するキャンペーンポストをリポストすることで、抽選でTABMATE 2が当たるSNSキャンペーンが実施される。

 このキャンペーンは、CLIP STUDIO PAINTの公式Xアカウントのほか、クリエイターの泉朝樹氏、凪白みと氏のXアカウントで実施。各アカウントごとに抽選で3名にプレゼントされる。

 キャンペーン以外にも、TABMATE 2を先行使用したクリエイターへのインタビュー(YouTubeへのリンク)が掲載。iPadでの使い心地や新旧TABMATEの違いなどについての内容となっている。