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Microchip、132ドルのRISC-V採用のワンボードコンピュータ。Raspberry Pi互換あり

 米Microchip Technologyは15日(現地時間)、RISC-Vプロセッサを搭載した開発/組み込み向けのワンボードコンピュータ「PolarFire SoC Discovery Kit」を発表した。量産出荷は4月を予定している。

 RISC-Vに対する期待や需要は高まっている一方で、市販ベースではまだ半導体やハードウェアの選択肢が限定している現状を打開するために投入される製品。RISC-V命令アーキテクチャに基づくクアッドコア64bit CPUクラスタを内蔵した「PolarFire MPFS095T SoC FPGA」を中心に構築されたものとなっている。このSoCには95,000の低電力/高性能FPGAロジックを内包しており、FPGAプログラムも対応可能となっている。

 ボードの形状こそRaspberry Piと互換性はないが、40ピンのGPIOやMIPIコネクタはRaspberry Piに準じたものになっており、ほぼ同様の周辺機器が使え、入出力の使い勝手も同じようになっている。

ボードの構成
ブロックダイアグラム

 このほか1GBのDDR4メモリ、Gigabit Ethernet、microSDカードスロット、USB Type-Cコネクタ(給電やUART接続用)、MikroBUSコネクタ(Click boards接続用)、2基のユーザー用プッシュボタン、8個のLED、8つのDIPスイッチなどを搭載する。

 USB Type-Cケーブルが付属しており、PCと接続するだけで通信可能なほか、給電もUSB Type-C経由で行なわれる。