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いいことづくめのメモリモジュール「LPCAMM2」、Micronが投入へ

 米Micron Technologyは9日(米国時間)、新メモリモジュール「LPCAMM2」を初めて市場投入すると発表した。すでにサンプル出荷しており、2024年上期にも量産開始する予定としている。容量は16GB、32GB、64GB。

 LPCAMM2は、1997年に規格が策定されたSO-DIMM以来、クライアントPCにとって初めての革新的な新フォームファクタになる。これまでのLPDDR5Xは基板直付けであったため拡張が困難で、保守性や柔軟性が乏しかったが、LPCAMM2はモジュールであるためこの問題を解消する。

 また、既存のSO-DIMMと比較して最大61%の低消費電力を実現しつつ、最大71%の性能向上を達成。さらに、設置スペースも64%削減できるとしている。SO-DIMMと比較して、マザーボード配線の複雑さも軽減するという。

 さらに、CrucialブランドでLPCAMM2を一般小売すると明言しており、ラップトップPCを使用しているユーザーは後からメモリを拡張できるとしている。規格にはIntelが賛同を表明しているほか、LenovoやCompalが採用する予定だ。

 具体的には、DDR5 SO-DIMMの転送速度は5,600Mbpsだが、LPCAMM2では最大9,600Mbps(投入当初は7,500Mbps、ロードマップでは2026年予定)に達する。また、システムスタンバイ電力が最大80%削減され、バッテリ寿命が向上。PCMark 10におけるデジタルコンテンツ制作ワークロードの性能は最大7%、生産性ワークロードでのせいのうは最大15%向上したという。

 「CAMM」規格はこれまでのSO-DIMMに代わる小型のメモリモジュールとして、Dellが2023年初にJEDECにおける標準化、製品に採用する意向があることを表明していた。これをSamsungが2023年9月にLPDDRメモリベースの「LPCAMM」として製品化を発表。そして今回Micronが「LPCAMM2」という名前で投入を発表した形だ。

 SamsungがCAMMをLPCAMMとしたのは、「LPDDRメモリがベースだから」と考えられるが、そのSamsungのLPCAMMとMicronのLPCAMM2の違いについては不明確。いわゆるLPCAMMはLPDDR4Xがベースになっている可能性もあるのだが、そもそもSamsungがリリースの中で提示した画像はLPDDR5Xのチップであった。