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作ったらできました。中国、64コアEPYCとGeForce RTX 4080を内蔵したモンスターノート

雲怪 REV-9

 中国の湛江市芯聚能科技有限公司は、世界初を謳う64コア/128スレッドのEPYC 7713、およびGeForce RTX 4080 16Gを内蔵したノートPC「雲怪 REV-9」を発表した。Taobaoでクラウドファンディング中で、入手に必要な出資額は非公開だが、販売価格は「雲怪 REV-9-2000」という型番で3万5,999人民元(約72万円)。

 空冷と液冷(3MのフロリナートFC-40 フッ素系不活性液体)のハイブリッド冷却を採用することで、サーバーで使われるCPUやデスクトップPC向けのGPUを搭載する製品。同社によれば「デスクトップとノートPCの性能差は年々広がっているが、液冷を採用することで、デスクトップPCの性能を変えることなくノートPCで実現できる。将来のゲーミングノートの発展の方向性を示すもの」などとしている。

 CPUには、サーバー向けのEPYC 7713を採用。TDPは225Wで、64コア/128スレッド、L3キャッシュ256MB、最大クロック3.675GHzとなっている。これによりCinebench R23で49,000のスコアを実現する。

 GPUにはデスクトップ向けの「GeForce RTX 4080」を搭載するという。同社によればこれはモバイル版のGeForce RTX 4090 Laptop GPUよりも高速だとしている。

 なお製品情報では、マザーボードにはSupermicroの「H12SSL」の採用が明らかになっているほか、新世代のEPYC 9554(マザーボードはH13SSL)も用意される。さらに、NVIDIA未発表の「GeForce RTX 4080 SUPER」や「GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16GB」、RTX A5000/A6000もスペック表で用意されている。

インターフェイス。マザーボードがSupermicroのH12SSLベースなので、インターフェイスも基本それに準じる
ほかの70万円台のゲーミングノートとの比較。「コストパフォーマンスが高い」とか言われてもピンとこない気がする

 液晶にはsRGB 100%、2.5K、240Hz表示対応の17.3型ディスプレイ(オプションで120Hz/4Kも)を備えるほか、CPU/ビデオカード監視用に3.5型ディスプレイも備わっている。音にもこだわっており、EdifierのUSB DAC「HECATE GS04」、3W+3W+10Wの2.1chスピーカーも内蔵する。メモリは64GB/128GB/256GB、ストレージは1TB/2T/4TB。

 インターフェイスはUSB 3.0×3、Gigabit Ethernet×3(うち1基はIPMI)、ミニD-Sub15ピン、Wi-Fi 7、DisplayPort 1.4a、3.5mmステレオミニジャック。

 なお、900Wの電源を内蔵するとしているが、さすがにバッテリは搭載されていないようだ。本体サイズは薄型キーボードモデルが420×325×46mm、メカニカルキーボード搭載モデル(Gateronスイッチでホットスワップも対応)が420×330×51mm、重量は約6.5kg。