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Apple銀座がオープン20周年。今後はどうなるのか?

2003年11月30日のオープン当時のApple銀座

 東京・銀座に、Apple直営店であるApple銀座が、2003年11月30日にオープンしてから、20周年の節目を迎えた。

 米Apple Apple直営店およびオンラインストア担当シニアバイスプレジデントのディアドラ・オブライエン氏は、「Appleが米国外で初となるApple Storeを銀座にオープンしてから、今年で20周年となった。この節目を迎え、日本への貢献を一層強化すべく、2025年後半までに、銀座の新しい店舗で、お客様を迎えられるように完成を目指している」と述べた。

 また、「Apple Storeには、Appleの最高のものが集まっている。ここでは、私たちのチームがAppleの製品やサービス、そしてバリューに魔法をかけて、命を吹き込んでいる。店舗でも、オンラインでも、お客様に比類ない選択肢と、さまざまな購入方法、そして情熱を追求し、目標を達成し、最高のアイデアを実現するために必要なあらゆるサポートを届けるために、私たちは常にイノベーティブであり続ける」と語った。

 現在、Apple銀座が入居していた銀座3丁目のサヱグサ本館ビルは建て替え工事を行なっており、一時的に銀座8丁目の店舗に移転しているが、2025年後半までに同ビルの完成にあわせて、再オープンする予定だ。

 Apple銀座は、2003年11月30日に、米国外では初のApple Storeとしてオープン。73店舗目として出店した。オープン当日は、雨が降る中、多くの人が駆け付け、開店前の列は、隣の銀座線京橋駅に達するほどだった。

午前10時の開店前には多くの人が並んだ
開店直前には京橋駅まで人が並んだ。写真は午前9時時点のもの。列の最後尾は銀座1丁目駅の先の高速道路の高架を越えた
開店を前に、来店客を迎え入れる準備をするAppleのストアチーム。拍手やハイタッチで迎え入れた
終日雨が降っていたため、モップで滑らないように水をふき取る。このときもストアチームの手拍子で盛り上がりながら作業が進められた
入場制限をしながらの運営となったものの、店内はずっと満員の状態だった
入店時には、警備員が道を閉鎖して混乱しないようにしていた

 また、オープン直前の11月27日には、当時、CEOだったスティーブ・ジョブズ氏がひと足早く、Apple銀座を訪れて会見を行ない、「銀座という素晴らしい場所に立地したことで、Appleを知らない人もApple Storeを訪れることができ、その魅力を伝えることができる。その点では攻めの店舗になる」と発言していた。

 その後、国内での店舗を拡大。現在は、心斎橋、名古屋栄、丸の内、新宿、渋谷、表参道、丸の内、川崎、京都、福岡に出店し、これまでに数100万人を迎えているという。

 今後数年間で、日本国内の店舗を進化させる姿勢を示しており、2023年12月には、大阪のApple心斎橋で、改装第1段階の姿を公開する予定だ。国内のAppleのすべての店舗およびオフィスで、自社で作り出した100%再生可能エネルギーで賄っているのと同様に、Apple心斎橋でも100%再生可能エネルギーによる店舗運営を行なうことになる。

 また、Appleのストアチームは、日本全体で1,670人にまで拡大しており、かつてApple銀座で勤務した社員の多くが、チームや業務のリーダーとして、日本全国の店舗で活躍。Appleならではのショッピング体験を提供しているという。

Appleのストアチームは、日本全体で1,670人にまで拡大している(Apple提供)

 Apple銀座では、過去20年間に渡り、少人数のイベントやトークショー、日本や世界各地のカルチャーを象徴する人たちによるディスカッション、日本のアーティストのライブパフォーマンスなどを開催。Today at Appleプログラムを通じて、写真撮影のヒントや、スモールビジネスへのサポート、学生や教育者へのアドバイス、健康やフィットネスでのイノベーションなどを対象にした無料イベントやワークショップを常時開催している。

 特に、Today at Appleでは、身体機能に制限がある人たちや、視覚および聴覚に障害のある人たちを支援するテクノロジーや機能に注目するセッションを開催しているのも特徴だ。

 11月30日には、日本のApple Storeの20周年を記念したイベントを午後7時から、Apple表参道で開催。プロデューサーでありトラックメーカーであるSTUTSが、スペシャルゲストとともに盛り上げることになる。

Today at Appleの様子(Apple提供)

 Apple Storeは、最新のアップ製品を体験するだけでなく、使い方を学んだり、趣味の幅を広げするための拠点として活用できたりするほか、修理拠点としての役割も担っている。そして、Appleならではのカルチャーを体験できる場所としても活用されている。Appleユーザーにとっては心強い存在であり、初めてApple製品に触れるユーザーにとっても敷居が低く来店でき、さまざまな体験をすることができる拠点だといえる。

 現在は、東名阪と福岡への出店に限定されているが、日本全国のAppleユーザーのための駆け込み寺としての役割は、これからも重視されることになるだろう。