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龍芯、第10世代Coreに匹敵するCPU「3A6000」を正式発表

3A6000

 中国・龍芯中科は28日、独自アーキテクチャLoongArchを採用した新世代4コアCPU「3A6000」を正式発表した。

 8月に生産をテープアウトさせたと発表した製品。独自命令セットLoongArchに基づくコアアーキテクチャ「LA664」を採用し、SPEC CPU 2006 baseシングルスレッドにおける整数演算および浮動小数点演算のスコアはそれぞれ43.1、54.6などとなっており、総合性能としては第10世代Coreに匹敵する性能を持つとされている。

 従来の「3A5000」シリーズとソフトウェア互換性を持たせつつ、バイナリ変換のサポートを改善し、高効率化したことで他のプラットフォームのソフトウェアの実行が可能となり、大型で複雑な処理が求められるシーンにも対応できるという。

 LA664コアは128/256bitベクター命令と6イシューアウトオブオーダー実行に対応。4つの整数演算ユニット、4つのベクトルユニットおよび4つのメモリアクセスユニットを持つ。

 クロックは2~2.5GHz、物理コアは4、論理コアは8。各コアに64KBのプライベートL1命令キャッシュおよび64KBのプライベートL1データキャッシュ、256KBプライベートL2キャッシュを持つほか、16MBの共有L3キャッシュを搭載。ピーク演算性能は240GFLOPS。メモリはDDR4-3200で2チャネルをサポートする。