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手のひらがディスプレイに。身に着けるAIアシスタント「Ai Pin」

Ai Pin

 Humaneは9日(米国時間)、AIを活用したウェアラブルデバイス兼ソフトウェアプラットフォーム「Ai Pin」を発表した。米国で16日より受注開始し、価格は699ドル。通話機能などを含むサブスクリプションは月額24ドルとなっている。

 Ai Pinは、一般的なディスプレイではなく手のひらに投影する「レーザーインクディスプレイ」を搭載し、タッチパッドやジェスチャ、音声で操作するウェアラブルデバイス。

 複雑な質問にも回答できるという検索機能「Ai Mic」や他言語対応の通訳、音楽配信サイト「TIDAL」と連携して状況に応じた音楽を再生できる音楽体験、食品を識別して栄養目標に沿って食事管理をサポートする健康管理機能、ユーザーの話し方にあわせたメッセージ作成、カメラ機能など、AIを活用した各種機能を搭載する。

Ai Mic
健康管理機能

 OSには独自の「Cosmos」を採用。ユーザーが何を必要としているのかを理解し、適切なサービスに自動的に接続することで、アプリのダウンロードや起動といった操作を不要とするという、AIソフトウェアフレームワーク「Ai Bus」を搭載する。

 メインユニットとバッテリの2ピースで構成されており、専用のQualcomm AI Engineを搭載したSnapdragonプロセッサを搭載するほか、超広角RGBカメラ、深度センサー、モーションセンサー、スピーカーも装備する。メモリは4GB、ストレージは32GB eMMC。

 プライバシー面では、「ウェイクワード」を使用せずユーザーの関与時のみ起動する設計となっており、起動したことを点灯して示す「Trust Light」を備える。

 本体サイズ/重量は、メインユニットが44.5×14.98×47.5mm/34.2g、バッテリが45.2×8.25×47.16mm/20.5g。サブスクリプションでは、専用の電話番号や無制限の通話、テキスト、データが提供される。