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Stability AIらを相手取った米アーティストの集団訴訟が棄却

 画像生成AI「Stable Diffusion」の開発元であるStability AIや画像生成AIサービスを提供するMidjourneyなどを相手取った、米アーティストらによる集団訴訟について、カリフォルニア州の連邦地方裁判所は30日(米国時間)、原告の申立てを棄却した。

 この集団訴訟は、アーティストのSarah Ander­sen氏、Kelly McK­er­nan氏、Karla Ortiz氏らが1月に起こしていたもの。Stability AI、Midjourney、アーティストコミュニティのDevianArtに対し、画像生成AI技術やサービスが著作権侵害やデジタルミレニアム著作権法(DMCA)を違反しており、アートやアーティストに恒久的な損害を与えると主張していた。

 Ars Technicaが報じたところによると、生成AIによる出力画像は、元の作者の画像を圧縮コピーして再結合したもので、すべて二次的著作物とみなされるべきであるという主張に対し、原告の説明に矛盾があるとしてこれを否定。Kelly McK­er­nan氏、Karla Ortiz氏については、米国著作権局に自身の作品を登録していなかったとして、著作権に関する主張を棄却。Sarah Ander­sen氏に対しても概ね主張を認めていないものの、30日間の期限付きで訴状を修正の上、訴訟の継続を認めている。