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性能2倍で解像度向上・薄型化も果たした「Meta Quest 3」

Meta Quest 3

 Metaは、新型MRヘッドセット「Meta Quest 3」を10月10日に発売する。すでに事前予約の受付を開始しており、価格は128GBモデルが7万4,800円、512GBモデルが9万6,800円。

 Meta Quest 3は、Qualcommと共同開発したSnapdragon XR2 Gen 2プラットフォームを搭載したMRヘッドセット。従来のMeta Quest 2と比べ、2倍のグラフィックス性能向上を謳う。前面には2つのRGBカメラと深度プロジェクタを備え、フルカラーでのパススルーや周囲の物理空間の3Dスキャンが可能となり、仮想空間と現実空間をシームレスに融合できるという。

 従来比で約30%解像度が向上したInfinite Displayは、片目あたり2,064×2,208ドットのパネルを搭載。次世代パンケーキレンズを採用することで、シャープネスの向上や散乱光の低減などを図りつつ、視覚的没入感を維持しながら光学デザインを40%スリム化した。視野角も約15%広がっている。レンズは53~75mmの瞳孔間距離(IPD)をカバー(調整範囲は58~71mm)できるほか、接顔部を前後に動かしてレンズと目との距離調整も行なえる。

 光学部のスリム化にともなってボディも薄型化。重量配分を改善し、ソフトストラップの採用でさまざまな頭の形やヘアスタイルに対応できるという。別売でハードストラップも用意している。

 オーディオ周りでは、Meta Quest 2と比べて音がクリアになり低音域も強化。再生音量の範囲も40%広がり、没入感を高めているという。

 同梱のTouch Plusコントローラーは、これまでTouchコントローラーからデザインを刷新。持ち手の周囲にあったトラッキングリングを廃止し、人間工学に基づいたデザインとすることで、手をより自然に動かせるという。また、よりリアルなフィードバックを実現するTruTouchハプティクスも搭載している。

 そのほかの仕様としては、メモリが8GB、ディスプレイリフレッシュレートが90Hzまたは120Hz(テスト機能使用時)、視野角が水平110度および垂直96度、無線機能はWi-Fi 6E(地域による)など。Meta Quest LinkケーブルまたはAir Linkを通じてPCとの接続にも対応する。バッテリ駆動時間は平均2.2時間。

さまざまなアクセサリも用意する