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ソニー「Xperia 5 V」が10月中旬に国内発売。Snapdragon 8 Gen 2搭載の6.1型スマホ

Xperia 5 V

 ソニーは、新型スマートフォン「Xperia 5 V」の国内向けモデルを10月中旬より順次発売する。通信事業者モデルは10月中旬発売予定。SIMフリーモデル(XQ-DE44)は10月27日発売予定で、実売予想価格は14万円前後の見込み。

 Xperia 5 Vは、SoCにSnapdragon 8 Gen 2を搭載した6.1型Androidスマートフォン。9月1日にグローバルで発表した同名機種が国内でも展開されるかたち。通信事業者モデルとSIMフリーモデルとの違いは、ストレージ容量が128GBまたは256GB、FMラジオが搭載または非搭載の2点で、それ以外は共通となる。

Snapdragon 8 Gen 2を搭載

 メインカメラのセンサーには新世代のExmor T for mobileを搭載。2層トランジスタ画素積層型CMOSを採用し、フォトダイオードとトランジスタを分離し、それぞれを拡大したことで、1画素あたりの集光量を向上。高速重ね合わせ処理も用いることで、暗所でも明るく綺麗に撮影できるとする。

 有効画素数は4,800万画素、記録画素数は1,200万画素で、画角は24mmと48mmでの撮影が可能。加えて背面には、広角の1,200万画素16mmも装備。前面はExmor RS for mobileセンサーによる1,200万画素となる。

 また、AIによる深度推定の精度などが向上し、よりなめらかなぼけ表現も可能となった。さまざまな色味の表現ができるCreative look、ステレオマイクによる録音、簡単にVlog編集ができるアプリのVideo Creatorなどを利用できる。

メインカメラのセンサーにはExmor T for mobileを採用
2層構造により集光量を高めている

 ディスプレイは6.1型フルHD+有機ELを搭載。120Hz表示に対応し、HDR10やHLGもサポート。Corning製のGorilla Glass Victus 2を採用し、耐久性も確保した。

 高性能かつ持ちやすいスリムなデザインながら、5,000mAhの大容量バッテリを内蔵。独自の省電力設計とQualcommとの協業による最適化を図っており、長時間のバッテリ動作を実現した。Qi無接点充電のほか、いたわり充電をはじめとしたバッテリ自体の寿命を延ばす機能も備える。

120Hz対応有機ELやmicroSDカードスロットも装備
大容量バッテリの内蔵だけでなく、独自設計による省電力なども図る

 主な仕様は、Snapdragon 8 Gen 2、8GBメモリ、128GB/256GBストレージ、6.1型フルHD+有機ELなどを装備。無線機能はWi-Fi 6、Bluetooth 5.3、NFC(おサイフケータイ対応)。インターフェイスはUSB Type-Cポート、3.5mmオーディオジャック、microSDカードスロットを備える。

 SIMはNano SIMおよびeSIM。対応バンドは5Gがn1/n3/n5/n28/n41/n77/n78/n79、4GがBand 1/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/21/26/28/38/39/40/41/42/66、3GがBand 1/5/6/8/19、GSMが850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz。

 本体カラーは各モデル共通で、プラチナシルバー、ブルー、ブラックの3種類。サイズは68×8.6×154mm、重量は182g。

Xperia 5 V(プラチナシルバー)
ブラック
ブルー

簡単にきれいに撮れるカメラで若年層のユーザー獲得へ

 20日に開催された商品説明会では、ソニー株式会社 モバイルコミュニケーションズ商品企画部の越智龍氏と、ソニーマーケティング株式会社 モバイルビジネス部の久下智氏が登壇し、説明を行なった。

ソニー株式会社 モバイルコミュニケーションズ商品企画部の越智龍氏(左)、ソニーマーケティング株式会社 モバイルビジネス部の久下智氏(右)

 Xperiaシリーズでは、フラグシップ、プレミアム、ベーシックの主に3つの領域で製品を展開。今回国内向けの投入を発表した「Xperia 5 V」は、このうちプレミアムに属する製品となる。

 新製品では「新しいスマホ。新しいワタシ」をキャッチコピーとして掲げ、幅広い年齢層の既存ユーザーに加え、新たなユーザーとして高校生から新社会人ぐらいの若年層もターゲットに見据える。

新規ユーザーとして若年層も見据える

 Xperia 5 Vの大きな特徴については、上位機種と同等の新世代センサーの採用により、昼夜や屋内外を問わずきれいに撮影できるというカメラ性能を紹介。SNSなどとの親和性の高い若年層のユーザーに訴求できるポイントだと説明した。

 一方で、ソフトウェア面についても強化。上位機種では非搭載のXperia 5 V独自の機能として、強力なぼけ機能やVideo Creatorなどを用意した。フラグシップモデルを購入するユーザーと比べると、高度な編集スキルを持たないユーザーも少なくないことから、搭載に至ったという。

 また、ステレオスピーカーや有機ELディスプレイを搭載。ターゲット層では、主にスマートフォンを通じてコンテンツを楽しむ、内蔵のスピーカーを使って映像を視聴するユーザーも多く、そういった使い方でもよりリッチな体験ができるよう設計した。

 そのほか、国内発売にあわせた取り組みとしては、ガールズグループのNiziUを起用したCMの展開や若手クリエイターの育成支援活動、同社製イヤフォン「LinkBuds S」と組み合わせての提案、eスポーツ大会への協賛やチームとのパートナーシップ、ゲームタイトルとのコラボなどを進めていく予定。

 同社では、カメラ、コンテンツ視聴、ゲームといったXperiaシリーズの強みを活かしつつ、そういった若年層を中心とした新規ユーザーにアプローチしていくという。

【15時15分追記】一部の仕様情報と発表会の内容を追記しました。