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チタニウム採用で堅牢/高質感な「iPhone 15 Pro」

6.1型のiPhone 15 Proと6.7型のiPhone 15 Pro Max

 Appleは12日(米国時間)、チタニウムを採用した新スマートフォン「iPhone 15 Pro」、「iPhone 15 Pro Max」を発表した。価格はそれぞれ999ドル、1,199ドルから。予約は9月15日で、発売は22日。

 チタニウムは硬度が高いグレード5のものを採用し、軽量性と堅牢性を実現。背面には業界でもっとも丈夫な背面ガラス、前面のセラミックシールドと組み合わせることで全体の堅牢性を高めた。さらに、業界初を謳う熱機械プロセスによって、アルミニウムのベースを高い強度で結合させ、高い放熱性とも兼ね合わせた。表面にはナノコーティングを施し、高い質感を実現した。

Proは6.1型、Pro Maxは6.7型
チタニウムを採用

 ミュートボタンはこれまでスライドスイッチ式だったが、これをボタンに変更。機能カスタマイズも可能とし、クイックボイスメモの起動やカメラの起動、アクセシビリティ機能、カスタムショートカットの割当が可能になった。

カスタマイズ可能なボタン

 プロセッサは「A17 Pro」という名前となった。業界初のEUV露光による3nmプロセッサを採用。CPUは6コアで、高性能コアは10%性能向上しデスクトップPC並みを謳う。高効率コアの電力効率は3倍となった。また、Neural Engineは16コアとなった。

 GPUデザインも大きく刷新し、リアルタイムレイトレーシングをハードウェアでサポートし、A16 Bionicでソフトウェア処理するのに比べて4倍の速度を実現。MetalFX Upscaling技術もサポートし、これにより世界最高のゲーミングプラットフォームだとし、「崩壊:スターレイル」や「原神」、「バイオハザード」といったゲーム開発者による紹介もなされた。

A17 Proと進化したグラフィックス

 メインカメラは4,800万画素で、低照度環境では2,400万画素で撮影できる。さらにProRAW形式に加え、HEIF形式での撮影も可能となった。24mm、28mm、35mmの焦点距離で高解像度の撮影が可能としている。ポートレートモードも強化し、写真のディテールが向上した。

 iPhone 15 Proの望遠レンズは77mm相当、iPhone 15 Pro Maxではさらに大型の筐体を活かした120mm相当の5倍ズームが可能となった。これは筐体内部にテトラプリズムを設けて4回屈折させることで実現した。また、光学手ぶれ補正も3方向対応となり、1秒間に1万回動作させられる。このほか動画撮影性能も向上した。

 なお、有線インターフェイスはiPhone 15と同じUSB Type-Cで、USB 2.0より20倍高速なUSB 3.0をサポートするとしている。

進化したカメラシステム
特徴一覧