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ワコム、8千円台からの初心者向けペンタブ。液タブも

Wacom Oneシリーズ

 株式会社ワコムは10日、エントリーモデルの「Wacom One」シリーズより、液晶ペンタブレットおよびペンタブレットの新製品を発表した。液晶ペンタブレットは13.3型と11.6型の2製品、ペンタブレットは小型と中型の2製品を29日より順次発売する。

 Wacom Oneは、初めてデジタル制作に挑戦するユーザーやイラスト/マンガの制作初心者向けの製品シリーズ。新製品はいずれもUSB Type-Cケーブル1本で接続でき、ドライバインストールが不要なほか、セットアップ手順などの多彩なチュートリアルを用意しており、ペンタブレット初心者でも使いやすい仕様となっているという。

 また、付属のデジタルペンはサイドスイッチを2つ備えるほか、好みに合わせてカスタマイズ可能な文房具的要素も盛り込まれており、小、中学生を含む若い世代にも好適としている。

Wacom Oneスタンダードペン
従来モデル(下)との比較。サイドスイッチが1つから2つに変更された

Wacom One 液晶ペンタブレット

Wacom One 液晶ペンタブレット

 Wacom One 液晶ペンタブレットは、フルHD(1,920×1,080ドット)表示対応で4,096段階の筆圧検知をサポートし、sRGB 99%をカバーする非光沢液晶パネルを搭載した液晶ペンタブレット。13.3型「Wacom One 液晶ペンタブレット 13 touch」と11.6型「Wacom One 液晶ペンタブレット 12」の2製品を用意する。

 従来モデルより小型軽量化を実現。従来モデルのディスプレイは非光沢フィルムを採用していたが、本モデルは非光沢で指紋が付きにくいアンチフィンガープリントのガラスディスプレイを採用する。また、Wacom One 液晶ペンタブレット 13 touchは、エントリーモデルでは初となるマルチタッチに対応する。

 2基のUSB Type-CポートやOSDボタンのほか、Wacom One 液晶ペンタブレット 13 touchはマルチタッチのオンオフを切り替えるスイッチも備える。接続方法はUSB Type-Cのみ、USB Type-C+電源、3in1ケーブルを使用したUSB Type-A+HDMI+電源の3種類に対応する。

 両製品ともに、USB Type-Cケーブルを付属したモデル、3in1ケーブルを付属したモデル、液晶ペンタブレット本体のみのeStoreモデルの3モデルを用意する。

 価格は順に、Wacom One 液晶ペンタブレット 13 touchが8万9,980円、9万2,180円、7万4,580円、Wacom One 液晶ペンタブレット 12が5万9,180円、6万2,480円、4万4,880円。

それぞれ3モデルを用意

 また、別売りのオプションとして、折りたたみ式のスタンドや、ステッカーやポストカードを貼ったり挟んだりできるリアカバーを用意する。

折りたたみ式のスタンド
リアカバー

Wacom One ペンタブレット

Wacom One ペンタブレット

 Wacom One ペンタブレットは、4,096段階の筆圧レベルに対応したペンタブレット。smallとmediumの2製品を用意し、ケーブルなどが付属する通常モデルと、本体のみのeStoreモデルの2モデルをそれぞれ展開する。価格は順に、smallが1万5,180円、8,800円、mediumが2万2,880円、1万4,630円。

それぞれ2モデルを用意

 接続方法はUSB Type-Cによる有線接続とBluetooth接続の2種類。従来モデルと同じ読み取り範囲で小型化を実現している。バッテリ駆動時間は最大15時間。

 USB Type-Cポートを1基備えるほか、OS間の切り替えを手動でできるモード切り替えスイッチなども装備する。

Wacom One ペンタブレット small
Wacom One ペンタブレット medium

Dr.Gripのデジタルペンも発売

 同社は、株式会社パイロットコーポレーションとのコラボ製品として、Dr.Gripのデジタルペン「Dr.Grip Digital for Wacom」を29日に発売する。ノック式を採用し、カラーはアクアブルーとブラックの2色を用意する。価格は6,380円。

Dr.Grip Digital for Wacom
ノック式を採用する