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AMD、シングルスロットのワークステーション用ビデオカード。2.3倍のAI性能
2023年8月3日 22:00
米AMDは8月3日(現地時間)、シングルスロットのワークステーション用ビデオカード「Radeon PRO W7500」、「Radeon PRO W7600」を発表した。価格は前者が429ドル、後者が599ドル。
TSMC 6nmで製造されるRDNA 3アーキテクチャを採用した最新モデルで、RDNA 2アーキテクチャの「Radeon PRO W6600」(649ドル)を低価格化/細分化した。ピークの単精度浮動小数点(FP32)性能はW7500が12TFLOPS、W7600が20TFLOPSとなっている。
SPECviewperf 2020におけるベンチマークで、W7500はW6600と比較して平均83%程度の性能だが、消費電力が130Wから70Wへ大きく減少。一方でW7600はW6600と同じ消費電力で、平均19%高速としている。
その一方でDisplayPortのバージョンが1.4から2.1へとなり、UHBR 10をサポートすることで38.7Gbps転送を達成し、DSCを駆使すれば8K/120fpsもしくは10K/60fps、非圧縮で6K/60fpsを達成できるとしている。
さらに、RDNA 3の特徴でもある複数のビデオストリームの同時エンコード/デコード、最大8K/60fpsのAV1エンコードが利用可能。CUあたり2基のAIアクセラレータを搭載することで2.3倍のAI性能を達成し、レイトレーシング性能も50%改善したとしている。
競合としてNVIDIAのT1000およびRTX A2000を挙げており、同価格帯でより高い性能を達成できるとしている。
Radeon PRO W7600は28CUで、FP32性能は12TFLOPS、Total Board Powerは70W。補助電源は不要。
Radeon PRO W7600は32CUで、FP32性能は20TFLOPS、Total Board Powerは130W。PCI Express 6ピンの補助電源を利用する。