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RTX 6000 Ada世代を4枚買うより186万円安い、Dellのワークステーション

Precision 7960 Towerの構成例。ここまで値引いて大丈夫かと心配になる価格だ

 Dell Technologiesは7月31日(米国時間)、生成AI向けのソリューションを拡張すると発表。この中で、最大で4つのNVIDIA RTX 6000 Ada世代GPUを搭載可能なワークステーション「Precision」シリーズを発表し、日本でも発売を開始した。

 ラインナップは「Precision 7960 Tower」、「Precision 7865 Tower」、「Precision 5860 Tower」の3つで、いずれもRTX 6000 Ada世代を選択可能とする。前世代よりAIソフトウェアフレームワークの実行性能が80%高速化するとしており、AI開発者やデータサイエンティストが生成AIモデルを本格展開する前に、ローカルで開発/チューニングできるとしている。

 一例としてPrecision 7960 Towerでは、標準でCPUにXeon w5-3423(12コア/24スレッド)、メモリ16GB、512GB NVMe SSD、ビデオカードにNVIDIA T400、OSにWindows 11 Pro Workstationといった構成で85万2,687円。

Precision 7960 Tower

 これに4基のRTX 6000 Ada世代を選択すると、ビデオカード単体で差額+378万8,817円となるほか、2,200Wシャーシが必須となり、同時に2,200Wに対応した「Ctrl 1-2 フロント FB PCIe NVMeドライブ2,200W」と「インテル NVMe SSD フロント フレックスベイ ブート」オプション、250V対応電源ケーブルが必要となるため、価格は469万2,435万円となる。

 ただし現時点で36%オフクーポン「36PCUSTOM24Q1」を入力すると165万7,622円割引で294万4,887円という価格。さらに新規法人なら11%オフになるという。ちなみにオリオスペックで販売されているRTX 6000 Ada世代は単体価格120万円以上なので、本体代とRTX 6000 Ada世代1枚分は実質タダぐらいの感覚だ。

Precision 7865 Tower
Precision 5860 Tower