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Apple、アプリ開発者に特定APIの利用について目的の説明を義務化

 米Appleは27日(現地時間)、特定のAPIを使用するアプリ開発者に対して、APIの利用目的を説明するよう義務付けると発表した。2024年春以降は、APIの利用目的を記載していないアプリのApp Storeへの登録が拒否される。

 APIの悪用を防ぐ目的で実施するもの。具体的にはデバイスやユーザーの特定、あるいはデバイスの信号にアクセスするなどの形でプライバシーの侵害に悪用できる可能性があるAPIを利用する場合に、開発者はAppleに対してAPIの使用理由を説明し、開発中のアプリで想定する目的でのみ使用することを宣言する必要がある(特定のAPIを使用するSDKを利用する場合も同様)。

 使用に理由の説明が必要なAPIのリストは、Appleの開発者向けサイトで公開中。Appleではこのリストについて、今後も継続的な見直しと更新を行なうとしている。

 本ルールの運用スケジュールに関して、2023年秋以降、新規アプリの登録または既存アプリの更新ファイルをApp Storeへアップロードする際、アプリのプライバシー・マニフェストファイルにAPIの利用目的を記載していない場合はAppleから通知されるようになる。そして2024年春以降は、APIの利用目的を記載していないアプリに関して、App Storeへの登録は拒否される。