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Intelの次期CPU「Arrow Lake」の拡張命令対応が明らかに

2024年に登場するArrow Lake(Investor Meeting 2022のパット・ゲルシンガー氏のスライドより抜粋)

 Intelは6月に将来のCPUの対応拡張命令に関するドキュメントを更新し、この中で次期CPU「Arrow Lake」や「Lunar Lake」についての拡張命令への対応を明らかにした。

 Arrow Lakeは現行のAlder Lake(第12世代Core)やRaptor Lake(第13世代Core)の後継にあたる。表では、「CMPCCXADD」、「AVX-IFMA」、「AVX-NE-CONVERT」、「AVX-VNNI-INT8」といった演算命令に対応することが分かる。

 また、デスクトップ版とみられる「Arrow Lake S」は、「AVX-VNNI-INT16」、そして「SHA512」「SM3」「SM4」命令の対応も謳われている。いずれもAIのワークロードを高速化する命令や、暗号化処理に関する命令と思われる。

 Lunar Lakeは、Arrow Lakeをさらに微細化したバージョンだが、対応命令はほぼ同等のようだ。

 ちなみに興味深いことに、このドキュメントでは今年(2023年)登場する「Meteor Lake」がサポートする命令に関する記述が一切ない。

Arrow LakeとLunar Lakeの対応拡張命令