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片手サイズのまま、さらに高性能化した5.9型フラグシップスマホ「Zenfone 10」
2023年6月29日 22:30
ASUSは、5.9型のコンパクトサイズはそのままに性能強化を図ったSnapdragon 8 Gen 2搭載フラグシップスマートフォン「Zenfone 10」を発表した。発売時期や価格については地域により、日本での発売は未定。
Zenfone 10は、最新世代のSnapdragon 8 Gen 2や最大16GBのLPDDR5Xメモリを搭載した同社のフラグシップスマートフォン。高性能ながら5.9型で片手に収まるコンパクトなボディや、光学手ぶれ補正搭載でリング型デザインの背面カメラ、IP68準拠の防水防塵設計、豊富なカラーバリエーションなどといった特徴は従来モデルから継承しつつ、全体的な性能向上を図っている。
SoCには最上位のSnapdragon 8 Gen 2を採用し、従来比でCPU性能が15%、GPU性能が20%向上。加えて、メモリは従来のLPDDR5からLPDDR5Xへ、ストレージはUFS 3.1からUFS 4.0へと強化しており、同一SoCを搭載する競合製品と比べてもより高い性能を発揮できるとする。
その一方、SoCの電力効率が15%改善したことなどにより、バッテリ容量は4,300mAhで変わっていないものの、駆動時間を12.9%延長した。30Wの有線急速充電に加え、新たに15WのQi無接点充電にも対応しており、各種いたわり充電機能も備える。
ディスプレイには5.9型1,080×2,400ドットAMOLEDを採用。サイズや解像度は従来から変わらないが、Game Genie有効時の最大リフレッシュレートが144Hzへと向上。Delta E 1未満の色精度やDCI-P3 112%の広い色域、ピーク時1,100cd/平方mの高い輝度なども特徴としており、滑らかで鮮やかな映像表示が可能となっている。ガラスにはCorning製のGorilla Glass Victusを使用し、耐久性も確保した。
背面カメラは、5,000万画素広角(ソニー製IMX766センサー)と1,300万画素超広角(120度)の2眼構成。広角カメラには、カメラモジュール全体が動いて手ぶれを抑える構造を引き続き採用しつつ、改良を施した「6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー2.0」を搭載している。
さらに、ジャイロセンサーで本体の動きを検知して画角をダイナミックに調整するAdaptive EIS、風切り音を抑えたり、3Dサラウンドを収録したりできるOZO Audio Recordingなどを装備。ポートレート、長時間露光したような写真が撮れるライトトレイル、星の軌跡を捉えられるスタートレイルといった各種撮影モードも備える。
前面カメラには、RGGBセンサーに代わり、赤/緑/青に白を加えた3,200万画素RGBWセンサーと4つのピクセルを1つのピクセルとして扱うピクセルビニング技術を採用。従来モデルと比べて67%多く光を取り込み、50%ノイズを低減できるとしている。ナイトモードのアルゴリズムと組み合わせることで、特に暗所撮影時の画質を全体的に向上した。
ソフトウェア面では、長押しやスライドなど電源ボタンの押し方で任意の機能を使えるZenTouch 2.0、画面端からお気に入りのアプリや各種設定を呼び出せるEdge Tool 2.0、ゲームプレイ時に便利なGame Genieなどを搭載。少なくとも2回のOSメジャーアップデートと、4年間のセキュリティアップデートが提供される。
主な仕様は、Snapdragon 8 Gen 2、最大16GB LPDDR5Xメモリ、最大512GB UFS 4.0ストレージ、5.9型1,080×2,400ドット/最大144Hz対応AMOLED、Zen UI(Android 13ベース)などを搭載。
無線機能はWi-Fi 7、Bluetooth 5.3、NFC。センサー類は電子コンパス、近接、環境光、ジャイロ、ホール、指紋認証(電源ボタン一体型)。測位方式はGPS(GNSS対応)、Glonass、Galileo、BeiDou、QZSS、NavIC。
インターフェイスは、USB 2.0 Type-C(Quick Charge 4.0/USB Power Delivery 3.0対応)、3.5mmヘッドフォンジャック。
本体サイズは68.1×146.5×9.4mm、重量は172g。カラーはAurora Green、Midnight Black、Comet White、Eclipse Red、Starry Blueの5色。