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Intel、ドイツに欧州初の最先端ファブ「シリコン ジャンクション」

 米Intelは19日(現地時間)、ドイツ連邦政府と合同で、ドイツ・マクデブルクにある生産拠点(ファブ)に対し300億ユーロ(約4兆6,551億円)を超える投資を行ない、2つの最先端半導体製造施設を建設すると発表した。欧州におけるIntelのファブは初。

 「シリコンジャンクション」(Silicon Junction)と呼ばれるこの施設は、当初の計画よりも高度な技術で生産が開始される予定で、欧州の次世代チップのエコシステム基盤を構築し、欧州連合が半導体サプライチェーンの回復を目指すために役立てられる。

 Intelは2022年11月にこの計画用の土地を取得した。欧州委員会による奨励金の承認を得てから4~5年以内に生産を開始する予定。Intel製品のみならず、Intel Foundryサービスも提供するとしている。

 シリコンジャンクションは建設の第1段階で7,000件の建設関連雇用を創出するほか、約3,000件のハイテク関連雇用が恒久的に創出。業界エコシステム全体でさらに数万件の雇用が生み出されると期待される。

 また、「グリーンビルディング」の原則に沿って、二酸化炭素排出量と環境への影響を最小限に抑え、高い環境基準に従って運営されるという。