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AIがクリエイターの権利を侵害する可能性、日本音楽作家団体協議会が声明

 日本音楽作家団体協議会は、AIでのコンテンツ生成やAIの学習における著作物利用に関して、創作者が不利益を被る可能性があるとして、対策を検討し解決していく必要があると意見を表明した。

 生成AIにおいて著作物を権利者の許諾なしに利用することについては、2019年1月1日に改正施行された著作権法の条文を根拠として、これが可能だと考えられているという。だが、これは生成AIでの利用を想定した法改正ではなく、法制度や社会制度が追いついていないと指摘した。

 同会では、生成AIによって著作物が改変/公開されたり、学習の過程で著作物が無断/無秩序に利用されたりすることで、創作者の権利が不当に害されることが十分に考えられ、対策の検討と解決が必要だと見解を示した。

 あわせて、現行の著作権法の見直しや、生成AIに関する議論の場を早急に設け、創作者を協議に参加させることを政府に求めている。また、AIに関する問題は音楽に限らず、ほかの分野の著作物の創作者にとっても共通で喫緊の課題だとし、解消に向けて取り組んでいくとしている。