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中国、コンピュータビジョンに特化したAIカード「N100」

曦思N100

 中国・沐曦集成電路(上海)有限公司(METAX)は8日(現地時間)、同社初となるAIの推論処理に最適化したGPU「曦思N100」を発表した。主にセキュリティカメラにおけるAI処理向け(コンピュータビジョン)と位置づけている。カードは既に量産中。

 曦思N100は同社初となるヘテロジニアスGPUチップ「MXN100」を採用。独自のGPGPUと広帯域/低遅延HBM2Eメモリと組み合わせており、1枚のカードでINT8で160TOPS、FP16で80TFLOPSの演算性能を実現する。

 また、128wayのビデオエンコーダ/96wayのビデオデコーダを内蔵し、HEVC、H.265、AV1、AVS2といったメディアフォーマットをサポートし、最大8Kの動画解像度に対応。自主開発の「MXMACA」ソフトウェアと組み合わせて、典型的な映像処理/メディア処理フレームワークをサポート。Model Zooに順次対応していく予定という。

 中国・北京で開かれたセキュリティ関連の展示会では、人物の顔認識、車両識別、車両ナンバープレート識別などをデモしたとしている。

MXN100