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中国、7nmプロセス製造で37TFLOPSの高性能GPU

 中国・上海天数智芯半導体有限公司(Iluvatar CoreX)は31日(現地時間)、クラウド向けの7nmプロセスで製造されたGPU「BI」およびそれを搭載したカードを発表した。

 中国初となる“完全自主設計”を謳う製品で、競合と比べて2分の1のダイ面積、より低い消費電力を実現しながら、メインストリーム製品の2倍近い性能を実現しているという。

 7nm FinFETプロセスと2.5D CoWoSパッケージを用いて製造され、240億トランジスタを集積。演算性能はFP32で37TFLOPS、FP16/BF16で147TFLOPS、INT32で37TOPS、INT16で147TOPS、INT8で295TOPSなどとされている。ホストとの接続インターフェイスはPCI Express 4.0 x16で、仮想化もサポートする。

 メモリはHBM2を採用し、バンド幅は1.2TB/sに達する。容量は32GB。自社開発のシリコンインターポーザ技術を採用し、これにはTSMCの65nmを用いている。ボード消費電力は300Wで、8ピンの補助電源を用いる。GPGPU向けということで、ディスプレイ出力はない。

 同社は中国初となるGPGPUの提供を目指し、設計を2018年より開始。クラウドコンピューティングやハイパフォーマンスコンピューティング向けに製品を提供するとしている。