ニュース
PFU、ペンやMiracastも使えて世界最軽量な15.6型有機ELモバイルモニター
2023年5月25日 11:00
株式会社PFUは、タッチ操作やペン入力に対応した世界最軽量を謳う15.6型有機ELモバイルモニター「RICOH Light Monitor」を発売した。バッテリおよび無線機能を備えた「RICOH Light Monitor 150BW」と、これらを内蔵しない「RICOH Light Monitor 150」の2モデルを用意。ともに直販のPFU Directにて販売しており、価格はそれぞれ7万9,200円、6万3,600円。
リコーが2022年11月に法人向けに発表した「RICOH Portable Monitor 150BW/150」をベースに、コンシューマ向けにいくつか変更を加えた製品で、今回はブランドはリコーのまま、販売をPFUが行なうするかたちとなる。基本的な仕様は踏襲しているが、1台のPCに最大5台まで接続できるマルチキャスト機能を省いたほか、キックスタンドのカラーをシルバーからブラックへと変更している。
利用シーンとしては、オフィスワークやテレワークといった業務用途のほかにも、ペンやタッチ操作によるコンテンツ制作や写真/動画編集、色彩表現が得意な有機ELによるコンテンツ視聴、素早い応答速度や広い視野角を活かしたゲーム機での利用など、幅広く想定しているという。
現在市場には安価なモバイルモニターも多数存在しているが、同社では本製品について、軽量でありながらタッチやペンに対応している点、有機ELパネルを採用している点など、他製品との差別化が図れた製品だと説明。販路となるPFUダイレクトではキーボードの「HHKB」シリーズを主軸に取り扱っていることもあり、そうした良質な製品を求めるユーザーにも訴求できるとしている。
150BWではバッテリや無線機能を内蔵しながらも約715g、150ではさらに軽く約560gと、軽量設計となっており、タッチパネル搭載の15.6型モバイルモニターとして世界最軽量を謳う。また、最薄部が約4.8mmと薄型なのも特徴としている。一方で、10点マルチタッチ操作および別売の専用スタイラスペンによる手書き入力にも対応しており、ペンは最大4,096段階の筆圧検知が可能となっている。
パネルは15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)の光沢有機ELを採用。最大発色数は10億7,000万色、色域はDCI-P3 100%となっており、再現力の高い色彩表現も可能だとしている。応答速度も1msと短く、ゲーム用途にも使いやすい。加えて、Eye Care認証を取得しており、ブルーライトも低減している。
また150BWでは、内蔵バッテリによる駆動に加え、Miracastによる無線での映像表示もサポート。2台のデバイスとの同時無線接続もでき、ピクチャ・イン・ピクチャやピクチャ・バイ・ピクチャによる同時表示も可能となっている。さらに、Smart Streaming Engine(SSE)テクノロジーによって無線接続時の映像遅延を抑えており、タッチやペン操作も快適に行なえるとしている。なお、macOSおよびiOSでは、無線接続に専用アプリが必要となる。
本体背面にはキックスタンドを装備。16~75度までの間で無段階調整が可能なほか、角度は70度で固定となるが縦置きにも対応している。背面中央にくぼみを設け、その中にインターフェイス部を配置しているため、コネクタが本体から出っ張らず、ケーブルをつないだまま持ち運べるほか、設置の自由度も高い。
主な仕様は、解像度が1,920×1,080ドット、表示色数が約10億7,000万色(8bit+2bit FRC)、応答速度が1ms、輝度が300cd/平方m、コントラスト比が10万:1、視野角が上下/左右ともに170度。
インターフェイスはUSB Type-C×2。ともに給電およびDisplayPort Alt Modeによる映像入力に対応し、最大25Wのパススルー給電も行なえる。また、150BWの無線機能はWi-Fi 5をサポート。
本体サイズは356×4.8~10.8×221.7mm。150BWは容量3,740mAhのリチウムイオンバッテリを内蔵し、連続駆動時間は約3時間。
あわせて、専用スタイラスペンとなる「RICOH Monitor Stylus Pen Type1」も発売。直販価格は9,570円。単6形乾電池1本で駆動し、サイズは9.5×140mm(直径×長さ)、重量は18g。