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中国、独自開発のRISC-Vコントローラを搭載したSSD

EP2000Pro

 中国・芯盛智能科技有限公司(XITC)は12日、オープンソースのRISC-Vアーキテクチャに基づく高性能SSDコントローラを搭載したPCI Express接続のSSD「EP2000Pro」、「MP2000Pro」および「EP3000」を発表した。

 EP2000Proは独自開発の「XT8111V110」コントローラと3D TLC NANDを実装。PCI Express 3.0 x4インターフェイスおよびNVMe 1.4プロトコルを採用し、最大シーケンシャルリード/ライト速度はそれぞれ3,500MB/s、3,300MB/s、4Kランダムアクセスはリード/ライトそれぞれ23万7,000IOPS、60万IOPS。

 同社によれば、ワードプロセッサ、スプレッドシート、プレゼンテーションアプリにおけるファイルを開く速度は、競合製品と比較して15~25%高速で、マルチメディア再生、Webブラウジング、SNSアプリなどにおいても5~20%の高速化が実現できるとしている。

競合との性能比較

 MTBFは150万時間。消費電力は動作時4W以下、アイドル時0.5W以下とされている。容量は256GB~2TB(製品情報では最大1TBまでとなっている)で、中国で自主開発されているCPUプラットフォームへの対応が謳われている。

 MP2000Proはセキュリティ機能を追加したモデルとなっており、スマートフォンアプリやUSBキー、OS、パスワードによるロックが可能。また、一部パーティションを隠すといったカスタマイズにも対応する。

MP2000Proのセキュリティ機能

 EP3000は「XT8210V100」コントローラと3D TLC NANDを採用し、PCI Express 4.0 x4とNVMe 1.4に対応した上位モデル。最大シーケンシャルリード/ライト速度はそれぞれ5,000MB/s(製品情報では5,100MB/s)、4,700MB/s、4Kランダムアクセスはリード/ライトそれぞれ65万IOPS、70万IOPSに向上する。それ以外の仕様はEP2000Proと共通。

EP3000